更新日:2020年08月17日 16:36
ライフ

良くも悪くも世襲議員・麻生太郎が強いわけ

無形のアドバンテージこそ世襲議員の強さ

 もちろんだからといって、彼の政策が正しいとは限りません。麻生太郎は吉田茂の行動をアレンジしていますが、それが国際情勢に適しているのか、そして日本の国益に繋がるのかは試してみなくてはわからず、後年の評価を待つしかないからです。  ただ少なくとも言えるのは、こうした「人物の影響」によって引き出されるやる気がなければ、様々な批判の矢面に立たされる政治家という仕事は務まりません。サンフランシスコ平和条約の締結に向かう吉田茂は、当時小学生だった麻生太郎に対して、「ポーツマス条約にサインした小村寿太郎が帰国した際に沿道から石を投げられ、家を焼かれる騒ぎがあった」という話をしたと言います。 「小村寿太郎のように、自分の家も民衆に焼かれるかもしれない」と心配する羽目になる小学生は滅多にいません。こうした経験を幼い頃から重ねていると、肝が据わって政治家になりやすくなります。世襲議員が増えるのは、こうした無形のアドバンテージがあるからです。 「祖父が総理大臣」という大人物なのは麻生太郎だからこそです。しかし政治家の孫と政治家の祖父という関係をみれば、それは「家業」の話として受け取ることができます。もしあなたが祖父や父親から家業を継いだ身であれば、「祖父のように働きたい」「父親のように働きたい」と考えたことがないか振り返ってみてください。もしそうした過去の体験を思い出すことができれば、それがあなたのやる気を引き出してくれるでしょう。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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