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麒麟・川島が語る「ファミ通大喜利は僕の芸人スキルを上げ、ガバスは2万貯まりました」

『NEOGEO』からゲーセンにハマりヤンキーの怖さも体験した学生時代

――川島さんが学生時代、対戦型格闘技ゲーム全盛期でしたね。 川島 “スト2”から始まった流れですよね。NEOGEOソフトは独自性が強く、アメコミ風のキャラクターが本当にツボでした。『餓狼伝説』(SNK)、『ワールドヒーローズ』(ADK)とか。対戦格闘なのに、みんな卑怯に道具や反則技とかバンバン使いますもんね。僕がグレート・ムタが好きな理由と一緒で、ド派手で反則系が好きで。対戦系以外にも『ベースボール2020』(SNK)とかハマったな~。 ――NEOGEOはミニ版も発売されていますが、買わないのでしょうか? 川島 なぜか、手が出ない。過去の美しい思い出のままにしたいというか……。前に任天堂Wii版の「ワールドヒーローズ」をしたら、凄く微妙だったんですよ。速度めっちゃ遅いし(笑)。 ――ちなみに、ゲーセンはヤンキーの巣窟でもありましたが、カツアゲなどはされませんでしたか? 川島 ガンガンに被害に遭ってますよ。本にも書いていますが、ヤンキーのいそうなゲーセンは極力避けていましたね。判断基準はヤンキーのいるゲーセンは筐体が基本汚い! ゲームに負けた腹いせに、タバコでボタンを焼いたり、レバーを強引に折ったりする。アホですよね。それを川島少年はチェックして、「ココ……ヤンキーいるぞ!逃げろ!」と見抜く。森で熊の引っかき傷をみて逃げるみたいなもんですよ(笑)。どうしても遭遇しちゃった場合は、スト2で「強いな~!」とか言いながら接待対戦して負けたりもしましたね。 ――でも、たまに凄くゲーム好きのヤンキーいませんでした? 川島 いました! 高校時代に留年したヤツがいて、学校来ずにほぼゲーセンに入り浸っている。当時、僕はゲーム上手い方だったんで、仲良くなれたんですよ。周囲からは「川島はなんで、あの悪い奴と友達なの?」と言われたりして。ちょっと鼻が高い感じでしたもん。 ――著書では次長課長・井上さんとゲーセンに行ったくだりもありました。 川島 行きましたね~。でも、大人になってからはゲームセンターのレベルの高さにぜんぜん付いていけなくなりました。特に東京は凄い。軽い気持ちで座ったら、ほんま一撃も与えられずパーフェクトで負ける。自分も対戦格闘ゲームは上手いぐらいの気持ちでしたが、まず井上さんにボコボコに負けましたもん。井上さんのご自宅で『バーチャファイター』(SEGA)の修行を命じられて、テレビ画面を消して“音”だけで何度も練習させられましたからね(苦笑)。  AKIRAというキャラの鉄山靠という技を何度もやらされて、「ちょっと遅い!」「はい先生!」「これ2フレーム遅いぞ!」「はい先生!」というのを朝まで……。途中で“何しているんだ俺……”と思いましたけどね(笑)。そんな井上さんでもゲーセンでは負ける。ゲームは“みんなでワイワイ楽しむもの!”という概念が覆されましたね、あれはスポーツ。
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ゲームを続けたことで子供の頃の夢が叶った
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