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現役東大生が厳選「やればやるほど頭がよくなるゲーム」ベスト3

◆デトロイト ビカム ヒューマン

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「デトロイト ビカム ヒューマン」公式サイトより

 こちらは打って変わってアドベンチャーゲーム。リアルで予想のつかない人間ドラマを得意とするアトランティック社の作品です。  ところで、みなさんは「AI」と聞くとどういうものを思い浮かべるでしょうか? 身近なところではペッパーくんやSiriなどを連想する方も多いかもしれません。AIというのは人工知能のことを指しますが、実は定義は一定ではないのです。  東大のAI研究者である松尾豊先生は「AIとは人工的に作られた人間のような知能、ないしはそれを作る技術である」と言っています。なるほど、「人工的に人間のような知能」と聞くと、なんとなく人工知能というネーミングにも納得がいきますね。  それでは「人工的に作られた人間のような知能」が究極的に発展して、いつしか自我を持つようになり、人間と見分けがつかなくなったらどうなるのでしょうか? ご紹介するゲーム「デトロイト ビカム ヒューマン」はその疑問に一つの答えを提示してくれます。  このゲームの舞台は2038年のアメリカのデトロイト。高度に発達したロボット産業のもとで、人間と見分けがつかないほど精巧なアンドロイドたちが働く近未来の話になります。  アンドロイドは安価な労働力として社会で受け入れられるのですが、その一方で“AIに仕事を奪われた”とする人々はアンドロイドを迫害します。さらにはアンドロイドを「人間に使われる下等な立場である」として差別する人間も現れます。  物語は「変異体」と呼ばれる自我を手にしたアンドロイドたちの出現によって動き始めます。差別に反発し、権利を要求するアンドロイドと、それを抑圧する人間という争いが巻き起こり、プレイヤーはあるアンドロイドとしてその事件を追体験することとなります。  このゲームの素晴らしいところは「AI対人間」という形で差別構造を示しながら、プレイヤーが差別される側に置かれるということです。

近未来SFではなく、ヒューマンドラマ

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「デトロイト ビカム ヒューマン」公式サイトより

 プレイヤーはとにかく人間からいじめられます。何もしていないのに悪態をつかれ、いわれのない暴力をふるわれます。「どうして?」と感じる暇さえなく、それが常識なのであるという扱いを受け続けます。  自我の芽生えたアンドロイドは、その見た目(ゲーム画面を見ればわかりますが、ほぼ人間と見分けがつきません)から話し方、感情の表し方まで人間と変わりません。しかし、「いったいどうして差別されなければいけないのか?」という問いに対して、人間は「お前がアンドロイドだからだ」と返します。  そうすることによって、差別の不条理さを描いているわけです。一見すると、近未来SFのように見えますが、これは「差別は不毛である」という強いメッセージの下に作られたヒューマンドラマといえます。  物語自体に非常に多くのストーリー分岐があるおかげで、何度やっても違う結末に辿り着くストーリー構成は見事というほかありません。  ゲーム好きの東大生は数多くいますが、「おすすめのアドベンチャーゲームは?」と聞くと、まず間違いなくこのゲームはランクインします。ド定番ではありますが、だからこそ誰にでも一定以上のクオリティで楽しみを提供してくれる良作です。  最近は特に学校現場での「いじめ問題」が深刻化していますが、中高生くらいの青少年にこそ、やってほしいゲームだと僕は思います。
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プログラミング的発想が育まれるパズルゲーム
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