その中でも今、東大生が大絶賛しているゲームが11月12日に発売された『天穂のサクナヒメ』（Nintendo Switch、PlayStation 4、Steamが対応プラットフォーム）です。このゲーム、なんとガチの農業が体験できるんです！ 「ガチの農業って言っても、どうせ大したことないんでしょ？」と思われる方も多いかもしれません。確かにこれまでも農作業が体験できるゲームは大変多くありました。これらのゲームでは「種をまいて水をやり、収穫して終了」と実際の農業プロセスの90％以上をカットして描写される場合が多く、そのように思われるのも無理はありません。 　しかし、『サクナヒメ』は、確かにゲーム用にデフォルメしながらも、農業自体の大変さ、大自然の厳しさをなるべく残しながらデザインされているのです。 　なんとこのゲームでは田植えまでにすでに4つの工程が存在するのです！　実際に自分で田んぼを耕すところから始まり、さらには種もみの選別、選別した種を苗まで育て、ようやく田植えとなります。 　しかも、田植えが終わったあともこまめに害虫を駆除したり、水の量を調整したり、余計な草をむしったりしなくてはいけません。 　さらに育て終わってやっとの思いで収穫をしたあとも稲穂掛け、脱穀、籾摺りとさらなる工程が残っているのです。恥ずかしながら、僕はこのゲームで知るまで、「育苗」や「稲穂掛け」、「籾摺り」といった工程が存在することを知りませんでした。 　これらの大変な作業をゲーム中でヴァーチャルに体験できるわけですが、あまりにも過酷。そのためにゲーム中では自分で農具を作成して作業を楽にしていくことができます！　しかも、それらは実際に現実でも考案、作成されたことのあるものがほとんどなのです。