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有馬記念予想 プロ3人が注目する本命&穴馬を徹底解説

元トラックマンが注目するのはパワーのある馬

 続いて登場いただいたのは、競馬新聞で元トラックマンの経験を持ち、競馬伝道師として『週刊大衆』やモンドTV『競馬バトルロイヤル』などでも活躍している鈴木ショータ氏だ。鈴木氏の2020年会心の一撃は9月21日の中山8R3歳以上1勝クラスで勝ったテリオスベルだ。鈴木氏は「もまれると脆い面もあり、大敗続き。3kg減の騎手起用で、逃げると予想。ハナへ行き、見事に逃げ切り。ハナなら勝ち切る力はあると思っていたので、馬券も1着固定のみで大勝ちでした!」と、ニンマリ。有馬でも会心の予想をお願いしたいものだ。まずはレース展開からかいせつしてもらおう。
鈴木ショータ氏

鈴木ショータ氏

「レース流れとしては、上がりのかかる消耗戦になりやすいのがポイント。良馬場時の平均レース上がりは、35.5秒。ジャパンカップは同35.1秒、ダービーは同34.8秒であることからも、有馬記念では瞬発力は不要だとわかる。全体時計も、平均で2.33.1秒と遅めで、スピードよりもパワーに秀でた馬が狙いとなってくる。直線は短い中山競馬場だが、差し追い込みが届くのも注目ポイント。極端な例でもあるが、昨年の有馬記念は道中で10~16番手にいた7頭が、そのまま1~7着と上位を独占したことを思い出してほしい」  そこで鈴木氏が導き出した馬はコチラ。

2年前の覇者と消耗戦が得意なあの馬に注目!

本命馬 ブラストワンピース 「本命候補はブラストワンピース。2年前の覇者でもある。当時の有馬記念の勝ち時計が2.32.2。その後、出走したGⅡ目黒記念は、同じ2500mながら8着と大敗。しかし、タイムは有馬記念よりも速い2.29.1。つまり、時計が遅ければGⅠでも勝てるが、時計が速いとGⅡですら負けてしまう。勝利時の上がり3Fも、AJCCが36.1秒、札幌記念が34.9秒、有馬記念が35.7秒と遅め。近走は上がり34秒半ばの速い脚を使っての敗戦なので、悲観は不要!」 穴馬 キセキ 「先行してしぶとさを生かせているように、瞬発力勝負よりも、上がりのかかる消耗戦が得意。6月の宝塚記念2着時も、上がり3Fは37.2秒。前年の宝塚記念、大阪杯2着時も、それぞれ35.8秒、35.4秒と遅め。2~3走前は、上がり34秒台前半の脚を使い切っての負け。そして前走のジャパンカップは、逃げの手に出たのはいいものの、前半1000m57.9秒というジャパンカップ最速ペースの暴走逃げでさすがにバテて沈んでしまった。適度に先行すれば面白い存在になるだろう」  2年前の覇者であるブラストワンピースが再度栄冠に輝くか、それともジャパンカップで大逃げを打ちファンを沸かした軌跡の逃げか……。ぜひ参考にしてほしい。
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