東京大賞典徹底予想!本命に続く穴馬を競馬予想のプロが解説
最後に予想を披露してもらうのは競馬ライターとして注目を集める安井涼太氏。提唱するギア指数によって馬の能力を数値化。果たして、東京大賞典の出走馬にはどのような指数が付けられたのだろうか。
その前に、安井氏の提唱する指数について簡単に解説しておこう。安井氏の提唱する指数は競走馬を車のギアのように「1速」「2速」「3速」「4速」「5速」と喩え、今回のレースではどのギアが問われるかを予想、分析していく。そのギアで強い馬はどの馬か?というのを表現しているのが当指数となる。
1速はいわゆる前半から飛ばして勝負所となる直線で加速せずにバテ合いをいかに凌げるか?というレース展開を指し、反対に5速は道中ほとんど動きがなく、勝負所となる直線に入って大きく加速し、どの馬の最高速度が一番速いか?というレース展開を指している。レースで問われる適性、そしてその能力を同時に評価できる指数というのが特徴だ。そんなギア指数に基づいて東京大賞典のポイントを聞いた。
「大井競馬場のダート2000mで行われる当レース。ダート中距離戦は中央だとレースの道中3ハロン換算タイムと上がり3ハロンタイムがイーブンに近いレースになりやすいですが、タフな地方競馬は上がりが掛かる展開になりやすい傾向にあります。近2年の当レースを見ても2019年が道中3ハロン換算タイム36.9秒で上がり3ハロン38.7秒。2018年は道中3ハロン換算タイム37.0秒で上がり3ハロン39.6秒と失速レースに。1速や2速で強い馬を狙います」
本命馬 オメガパフューム
「2018年、2019年と当レースを勝利しているように失速ラップで強いのが特徴です。特に同条件で行われた今年のJBCクラシックは道中の3ハロン換算タイムが36.5秒とかなりペースが流れた一戦でした。これを4コーナー4番手から2着とした内容はかなり評価できます。適性、パフォーマンス共に評価を下げる要因がなく、3連覇達成はかなり高い確率で成し遂げられると考えています」
穴馬 ミューチャリー
「前述の通り、今年のJBCクラシックは非常にハイレベルな一戦。勝ち馬クリソベリルは言わずもがな、3着チュウワウィザードはチャンピオンズカップを制しています。そして、このレースで4着に好走したのが同馬でした。後方から差しが嵌ったという面はあるにせよ、失速ラップで伸びてこられるのもまたスタミナの証明。上位2頭が出走しないレースなら3着内は十分圏内でしょう」
3人とも本命にはオメガパフュームを指名。東京大賞典3連覇を成し遂げるのだろうか。注目の大井大賞典は12月29日に大井競馬場で行われる。SPA!が運営する日刊SPA!内のギャンブル情報サイト「勝SPA!(かちすぱ)」の取材班。Twitter(@kspa_official)
上がり3ハロンのタイムに注目
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