お金

借金返せの電話が止まった正月、年賀状には「電気を止めます」の警告が…

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は32回。  今回は、年末の催促電話の裏側です。
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転機の1年

 去年はある意味で転機の一年だったのかもしれない。まさかインターネットで仕事がもらえるとは露ほども思っていなかった。正直借金まみれだったのに消えずに済んだのはひとえにインターネットのおかげと言っても過言ではない。  カジノに行ったのが炎上し、おもしろ素人で金を稼ぎたい需要の波に乗り、何とかやってこれた。この連載も当然原稿料が発生する。毎月20万近い返済をこなしながら生活できたのも、こういった厚底の靴を履けたからだ。あと1万、あと2万で破綻する状況があまりにも多すぎた。クレカは全滅したが、自分の命は守れた。  おもしろ素人としてやり始めてからと言うものの、僕というコンテンツの性質上、半分以上の人間から「早く死ね」なんて書かれるが、毎回感謝の気持ちしかない。普段のドカタのアルバイトに加えて手に入れたサブウエポンの代償としては安いくらいだし、僕自身こうしてチンタラ生きてる人間を許し続けるべきではないと思っている。正論の嵐がいつも自分を律してくれる。少し注目されただけのSNS上の自我が暴走したらアコムやレイクに火をつけてしまっていただろう。へずまりゅうは、僕だったかもしれない。  あ、遅れましたがあけましておめでとうございます。もう飽きたかもしれませんが、今年もやらせていただきます。

年末死ぬほど働いたワケ

 去年の年末は死ぬほど働いた。そういえば一昨年もそうだった。よくよく考えると毎年この時期は大人しく働いていたかもしれない。  そう、僕は毎年下半期で恐ろしく負ける。そしてそれを毎年忘れている。  3年前は仮想通貨で150万負けた。消費者金融の負債が200万になった。今はビットコインが暴騰したのを見て毎日歯軋りをしている。  2年前はカジノで数十万負けた。有給を取ってまで行った旅行も海外に寄付して終わった。給料を前借りして行ったのを後悔した。  1年前もカジノで決定的大敗を喫した。カードローンも限度額まで借り、人からも金を借りまくり、挙句大破して何もかも終わった。このアカウントの誕生である。とりあえず何かしないとヤバいと思い、がむしゃらに各種プラットフォームでアカウントを作った。  普通は歳を取るごとに収入が増え、どんどん大人の遊び方を覚えるものだが、僕の場合はなぜか歳を取るごとに貧困の度合いが増していく。遊び方の派手さに収入の増加が追いつかなかった。そうして毎年年末になると、 「もう懲りた、もう働く、もうちゃんとする」  と心を入れ替えた気になる。毎年毎年、この愚かな行いと付け焼き刃の後悔を繰り返していたことに、年が明けてからようやく気づくのだ。そういえば去年もこんな感じだったな、と。
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貧困の新たなフェーズ
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