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週末競馬AJCC&東海Sで注目馬のポイントはスタミナとスピード

ダート戦ながら直線は失速しない東海S

 続いては東海Sを見ていきましょう。過去5年のラップを見ると、道中を3ハロンに換算したタイムの平均が37.2秒で上がり3ハロンが37.1秒。道中と上がりの差がほとんどないイーブンペースとなっています。  基本的にダート戦は道中のラップが速く上がりが掛かるラップになるのが一般的ですが、やはり中距離GⅡ戦という事でメンバーレベルが高くラストの失速も抑えられています。7ハロン目のラップが12.5秒で8ハロン目が12.0秒と一度加速が入っているように直線に入って失速していく中でバテ合いを凌ぐのではなく、しっかりと道中のスピードを持続させる適性が問われます。ギアとしてはスピードもスタミナも問われる3速で強い馬を評価するレースと言えるでしょう。
東海S平均ラップ

東海Sの平均ラップ

ハイレベルのチャンピオンズカップで好走のインティが優勢も……

東海S指数

東海Sの指数表

3速指数1位・06番インティ  やはり1位はGⅠで好走歴もある同馬。一昨年もそうでしたが昨年も同様にチャンピオンズカップの内容が秀逸で、道中3ハロン換算で36.2秒を4コーナー通過2番手から3着に好走しています。一昨年のチャンピオンズカップでは上がり35.9秒と決め手も見せていますが、それでも直線に入ってのスピードは全盛期に劣り、その分で抜けた評価にはなっていません。最上位であるのは間違いありませんが、実績ほど抜けた存在とも言えません。

3速指数2位・04番タイキフェルヴール

 スピード能力が非凡で3走前の舞鶴ステークスでは35.1秒と抜けた上がり記録。ダート戦でこれだけ速い上がりを記録できる馬も少なく、直線に入ってのスピード勝負なら重賞でも通用するレベルにあります。また、前走の師走ステークスでは道中3ハロン換算37.1秒の速めの流れを差し切っており、スタミナ戦でも脚が使えるなら3速でも対応可能です。今後さらにスタミナ強化が進めばGⅠでも通用する存在でしょう。 3速指数5位・01番グレートタイム  3位以下は混戦となっているので、差はないにもかかわらず人気はなさそうな同馬を3頭目の注目馬としてピックアップ。元々非凡なスピードは見せており、3歳時にはユニコーンS2着、ジャパンダートダービーでは3 着と好走していました。しかし古馬になってからはスタミナ不足で通用していない戦歴だったのですが、2走前のブラジルカップでは道中3ハロン換算タイム36.5秒を4コーナー4番手から2着に。スタミナ強化も見られた今なら重賞で改めて評価してみたい一頭です。  なお、中京競馬場も週末は雨予報。ただしダートは芝に比べて馬場状態が与える影響は小さいと考えています。そのためよほど脚抜きの良い馬場状態にならない限りは3速想定で問題ないでしょう。仮に相当脚抜きが良く馬場がスピード優勢になっている際は4速指数を評価してみてください。
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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