更新日:2022年10月19日 17:04
ライフ

バイリンガルは絶対にやらない「“英語が苦手な人”特有の頭の使い方」

思考は言葉でするものではない!

英会話 質問に答える前に、私は必ず質問者にこう聞き返すようにしています。「あなたは、本当に頭の中で日本語で文を作って考えていますか?」「口に出す前に、口から出る言葉は一度、脳内で、日本語で発されていますか?」と。  だいたい、みなここで一瞬止まり、そして、日本語で思考しているわけではないことに気づきます。  私はバイリンガルのためか「思考は言葉でするものではない!」とずっと理解していました。「思考はイメージだ!」というのが私の考えです。  つまり、私にとって日本語を話すという行為は、脳内のイメージを口が日本語を使って発していると言う理解なのです。

多くの日本人が英語が苦手なワケ

 バイリンガルの私は「脳内のイメージを口が日本語を使って発するのか?」それとも「口が英語を使って発するのか?」という使い分けをしているだけで、脳内で日本語になったり、英語になったりしているわけではないのです。  これは「日本語と英語」を「標準語と関西弁」に置き換えてみると、理解しやすいと思います。関西弁を話す際、関西弁で思考してから話をしていないことにすぐに気づいていただけるはずです。  私は「言語を話す」というプロセスは、みなこの「脳内イメージ→口で言語発音」であると考えています。  しかし、多くの日本人は、そう理解していないように思います。日本の英語教育で、英語を話せるようになる人が少ないのはここに理由があるのではないでしょうか?
次のページ
スポーツと言語習得のプロセスは似ている
1
2
3
4
5
6
元プロボクサー。1981年、ナイジェリア人の父、日本人の母から生まれる。2006年、25歳でボクシングプロデビュー。外資系金融機関で営業マンを務めるかたわら、2017年に第40代日本スーパーライト級王者となる。2021年に現役引退し、現在はYouTubeチャンネルの運営、不動産事業、宿泊事業を手掛けている
記事一覧へ
おすすめ記事
【関連キーワードから記事を探す】