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現在の日本のコロナ禍は「人災」にすぎない/倉山満

「コロナが何なのか」の証明は、誰もしていない

 ここでワクチンの科学的根拠はさておく。私は「たった1年でできるワクチンなんて信じられるのか」と疑問に思っていたが、科学的なことはよくわからない。仮に、このコロナがペストやエボラのように危険な伝染病ならば、究極の選択として「より少ない被害」を選ぶために、リスクを甘受しても、全国民にワクチンを義務付けるのもやむを得なかっただろう。ところが、「コロナが何なのか」の証明は、誰もしていない。少なくとも、ペストやエボラのように危険な伝染病であるとの証明も無く、「感染者が増えてはならない」との初動での掛け声が何も考えずに繰り返された。  ちなみにイーロン・マスク氏がツイッター社を買収してから、ワクチンのリスクがSNSで流れるようになった。よほどの言論統制が行われていたと考えるのが自然だろう。  ここで百歩譲る。仮に人心鎮撫の目的でのワクチン普及ならば、意義が認められただろう。しかし、日本政府はワクチン普及の際に、「1日100万本」などの、数値目標だけを独り歩きさせた。しかも専門家と称するヤブ医者どもは「ワクチンが普及しても、マスクは外せません」などと吹聴、国民は従った。

日本のコロナ禍は人災にすぎない

 このワクチン普及にしても、そんなに必要ならば「任意」などにせず、強制にすればよかったではないか。結局、「コロナはペストやエボラのように危険な伝染病である。だから、リスクを冒してでも全国民がワクチンを接種する義務がある」と証明できないから、「なんとなく接種」「強制ではないから好きにしてくれ」となったのではないのか。無責任極まりない。  諸外国は「ワクチンを打てばコロナは終わり」で、終わらせた。一方の日本は何の為にワクチンを打ったのか、意味不明だ。今の日本のコロナ禍は人災にすぎない。  どうせコロナ脳の人間には何を言っても無駄なので、言ってやろう。
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日本政府(学歴秀才型の官僚)に政権担当能力はない
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1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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