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東大生がおすすめする「これからの社会のことがわかる本」BEST3

○『世界がわかる資源の話』

鎌田浩毅・著(大和書房)
『世界がわかる資源の話』(大和書房)

『世界がわかる資源の話』(大和書房)

最後は『世界がわかる資源の話』です。 この本は、「資源」という観点で、物事を考えていくという本です。石炭や石油・天然ガスやレアアース・水や森林……いろんな資源を起点として、世界の「今」や歴史を紐解いていく一冊になっています。 実際、この「資源」という切り口はとても有効なものだと思います。 というのも、歴史や社会情勢を勉強していくと、実はその根本にあるのは「資源」である場合が多いからです。

資源の有無で世界は動いている

例えば、世界大戦が発生した原因の1つは、ドイツとフランスの間にあるアルザス・ロレーヌ地方の石炭だったと言われています。ソ連の崩壊の原因も、石油の価格が下がって、ソ連の経済がうまくいかなくなったからだと指摘する人もいます。歴史上の大転換が、資源によって発生していると解釈できる場合も多いのです。また、歴史だけでなく、今の国際情勢も、資源が大きく関わっています。 よって、資源の有無によって世界は動いていると言えるのです。 しかし、これだけ大事なものであるにもかかわらず、あまり「資源」という切り口で勉強をすることはないと思います。僕も振り返ってみても、あまり経験がありませんでした。だからこそ、この本はとても面白く感じました。世界を理解する教養を得るために、この本はとても有効だと思います。 いかがでしたか? やはり純粋に、新しい切り口を紹介してくれる本は、読んでいて楽しいです。「なるほど、そういう物の見方があるのか」と勉強になり、読んでいて知的好奇心を大きくくすぐられます。みなさんもぜひ、ご紹介した3冊を読んでみてください!
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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