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“感染者の約3割が48時間以内に死亡”ひそかに急増する恐怖の感染症。「風邪だと思ったら…」生死の境をさまよった女性が告白

「下痢が始まるだけであの時の恐怖が…」

治療により死線を乗り越えた後は一般病棟に移り3週間ほど安静にし、退院。仕事は1か月後に復帰。後遺症は? 「2年間は体力的なリハビリ期間でしたが、今は身体的な後遺症はありません。でも、パニック障害がまだ残っていて、下痢が始まるだけであの時の恐怖が蘇ってしまって……」

初期症状を見逃さないことが重要

そんな佐藤さんが伝えたいのは、初期症状を見逃さないことの重要性だ。 「手足の傷から菌が入ることが多いそうですが、私はけがも打撲の症状もなくて。風邪だと思って我慢せずに、何かおかしいと感じたら、すぐに救急車を呼んでください」 一見すると風邪のような初期症状が、いかに重大な疾患を示唆しているかを、改めて認識させてくれるものだ。
[ヤバい病気]の前兆

後日、医師から説明を受けた資料。劇症型溶血性レンサ球菌感染症から多臓器不全、敗血症性ショックに陥る。その際には輸血を12ℓ投与されたと記述されている

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痛みがない「梅毒」に早く気づくコツは?
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