意外とあるある!? 友人がスピリチュアルに目覚めたら…
思想信条から趣味、嗜好など、人は変わる。人との関係性もまた、変わりゆく。とはいえ、親しい人が突如、予想だにしなかった“変革”を遂げたとき、その変化を受け入れられるのか? 嫌いになれたら楽だが、嫌いになるのも難しいのである
◆友がスピリチュアルに目覚めて<森田幸子さん(仮名・32歳)>
久しぶりに会った大学時代の友人に「前世を信じるか?」と聞かれたという森田幸子さん。
「聞けば、何年待ちという人気霊能者と奇跡的に電話がつながり、占ってもらったそうなんです。霊能者は彼女の悩みをズバリ言い当て、さらに『前世は波瀾万丈の人生を送ったある宮廷貴族だった』と霊視。その意味深な言葉を確かめるために彼女が詣でた山寺で『確信を導く出会いがあった』と、目を輝かせて教えてくれました」
そこから、精神世界に完全に目覚めた友人は、その世界の本を読み漁り、休日は夫も巻き込んで全国のパワースポット巡り。さらには霊能者に会うために海外まで行くようになったとか。
「友人はもともと好奇心旺盛でパワフルなタイプ。だから、ハマっていったのもわかる気もするんです。でも、驚いたのが初めは興味なさげだった彼女の夫までもが、パワスポに連れていかれるうちにその気になってたこと。まぁ、夫婦仲良くパワスポ巡りなんて、どうぞご勝手にって話ですけど」
と苦笑する森田さん。だが、笑って話を聞けたのはそこまでだった。さすがに友人が「私もヒーリングができるの!」と言い出したときは引いたとか。
「能力を高めるために夫と一緒にその類いのセミナーに通い始めたそうなんです。聞けばけっこうなお金をつぎ込んでいるようで……。『困っている人を助けるためにヒーリングでビジネスを立ち上げたい。協力してくれないか』と言われ、さすがに断りました」
その後、友人は夫の転勤で地方へ。たまにメールの交換をしているが、ヒーリングビジネスの“その後”については触れないようにしている。
イラスト/佐藤ワカナ
― 「ツレが○○に目覚めたとき」の傾向と対策【4】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ