店員が「身の危険」を感じるようなクレーマーたち
すき家やワタミなど、“ブラック企業”の烙印を押された飲食チェーンは従業員不足に泣いている。その原因は多々あれど、ド底辺クレーマーに辟易して辞めていく店員もいた!
◆命の危険にさらされることも!意外な職種にもド底辺クレーマー
ド底辺クレーマーの被害は、飲食・小売りだけにとどまらない。他業種で働く人々の悲痛な叫びにも耳を傾けよう。まず、証言するのは関東某県の中古車販売店経営者(47歳)だ。
「10万kmを超えた中古車を5万円で買って、壊れるたびに『故障車売りやがって!』って怒鳴り込む。『無償で直せ』ならまだマシで、修理のために車体預かったら、今度は出した代車が返ってこない。電話しても出ない。これ、単なる泥棒でしょ!」
お次は宅配便のドライバー。
「不在通知表で携帯番号を客に知られてるのが致命的。悪質な届け先は、通販などで取り寄せた商品が気に食わないと、わざと箱や商品を壊して、ドライバーに『今すぐ来い』と、謝罪と弁償を要求する。ネット上でウチがバッシングされてるのが原因なんでしょうが、殆ど弱いものいじめです」(佐川急便のドライバー♂・35歳)
◆刃物で刺されるかも。帰宅時も報復に怯え
だが本当に恐ろしいのは、店員が「身の危険」を感じるようなクレーマーだ。
「パチンコ店のクレーマー客は、とにかく怖い。殺気立ってます。一番多いのは『玉が出ないのはコンピュータに細工してるからだろ!』。あと『大当たりしたのに出玉が少ない』。とにかく店側に不正があると。最悪なのはそういう客に限って毎日、来るんです。報復行為で店の車のタイヤを切り裂かれたこともあるし、最初にクレームを受けるホールの人間は、帰宅するのもドキドキします」(パチンコ店員♂・28歳)
意外にも、警備業も危険が多いという。
「イベント警備や会場整理では、基本的に客は警備を“敵”として認識する。開場と同時に走る客へ注意するときでも体重100㎏を超える女の肘鉄は、本気で肋骨が折れますよ。また、会場で『スタッフがみんなで痴漢した』『警備員に強姦された』とか、被害妄想の人も少なくない。クレーム客を事務所に連れていくときも、相手が刃物を持ってるんじゃないかと常にビクビクしています」(警備員♂・39歳)
最後はネットカフェ。こちらも変わったクレーマーの宝庫だ。
「ハイスペックなPCを求めるネットゲームオタクのクレームが多いです。『回線が遅い、ショボいグラボ積んでんじゃねえ!』とか、『30分100円で入ったのにパソコンの起動が遅いので、起動時間を入店時間にしろ』といった設備面のクレームです。一方、いわゆる住人(宿泊施設として使っている人々)のクレームは命懸け。『隣のイビキがうるさい。眠れないなら料金払わない』など環境に関するクレームや『靴が盗まれたから弁償しろ』と言う人も。メンタルを病んだ人も多く、『店員が私の心を読んでいる!』と叫び出して警察に通報する客もいます」(ネットカフェ店員♂・27歳)
こんな恐ろしい職場、確かに辞めたくもなる。あらゆる産業に出没するド底辺クレーマーを撲滅しなければ、日本のサービス産業は滅んでしまう!?
― [ド底辺クレーマー]がサービス産業を滅ぼす【2】 ―


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