居酒屋経営で借金500万円を背負った男。結婚を約束した彼女にも逃げられ…
―[シリーズ・俺たちの貧困]―
ほかの業種に比べると、新規参入が容易な飲食ビジネス。だが、流行り廃りの激しい業界で「開業から10年経って生き残っている店は1割」とも言われているほどだ。
日本政策金融公庫が2016年に発表した『新規開業パネル調査』の結果を見ると、2011年に開業した「飲食店・宿泊業」のうち、18.9%が廃業。これは「情報通信業」の15.8%、「小売業」の14.5%を上回り、事業継続がもっとも大変な業界ということを意味する。
■2011年に開業した各業種の2015年末時点での廃業率
1位 飲食店・宿泊業 18.9%
2位 情報通信業 15.8%
3位 小売業 14.5%
4位 教育・学習支援業 12.5%
5位 卸売業 11.5%
6位 運輸業 10.1%
7位 その他 8.3%
8位 建設業 6.6%
9位 個人向けサービス業 6.1%
10位 事業所向けサービス業 6.0%
11位 医療・福祉 5.5%
12位 製造業 5.0%
13位 不動産業 4.3%
※日本金融公庫『新規開業パネル調査』より
また、少し古いデータだが、総務省『事業所・企業統計調査(平成18年)』では、居酒屋を含む「酒場・ビヤホール」の5年以内の廃業率は39.8%。こうしたデータからも10年以内に9割の店が消えているというのもあながちウソではないようだ。
29歳で居酒屋をオープンさせるも…
現在は500万円の借金返済に追われる日々
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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