「99枚しか残さない」究極の名刺活用法
―[革命的!名刺デジタル活用術]―
「日々たまっていく名刺……どう管理したらいいのか?」というのはビジネスマン共通の悩み。名刺フォルダで名前順や会社ごとなどに分けるといったアナログ管理はもう古い!? 名刺をデジタル管理することで、単に効率化するだけではなく、ときには仕事を生み出してしまう人たちがいるのだ
◆究極の“アナログ”名刺活用術99枚名刺手帳とは?
SPA!では、これまでデジタルを駆使した名刺活用術を紹介してきた(https://nikkan-spa.jp/332971)が、その根底にあるのは、多すぎる名刺を手軽に管理したいという悩みだ。しかし、アナログな管理によって、名刺を“選抜する”という逆転の発想を編み出した人がいる。コンサルタントの荒木亨二氏だ。
「名刺は99枚しか残さない」として、そのノウハウを書籍にまとめた荒木氏は「人脈の量でなく質を管理する方法を考えた結果、名刺99枚に辿り着いた」と言う。
彼が使っているのは、システム手帳をカスタマイズしたもの。3枚収納できる名刺用リファイルを用意し、各ファイルごとに上から「親」「子」「孫」と並べていく。
「『親』は人脈づくりのキーマン。その人を起点にすることで、人間関係が一目で把握できます」
大量の名刺から99枚選ぶのは難しいと感じるかもしれない。しかし、「社長などエグゼクティブの人に試してもらったら、50枚も残らなかった」と言う。
「彼らは付き合う人数の多さではなく、人を見る目が厳しいから、そのポジションにいる。99枚を選ぶことで、僕らも肩書ではなく、その人が本当に自分にとって“使える人物”なのかを見極める力が身につくようになるんです」
99枚という枚数はあくまで目安。重要なのは、自分にとってその人はどういう人物なのか。それを正しく認識することにある。
「名刺を99枚に厳選すると相手との付き合いが深まるので、むしろ人脈は広がります」
もはや、この名刺手帳なしには仕事ができないという。
「手帳を眺めていると、『この人とこの人がいれば、こんな新しいことができる』と次々にアイデアが湧いてくる。僕にとっては欠かせない“魔法の手帳”ですね」
【荒木亨二氏】
荒木News Consulting代表。執筆業もこなし著書に『名刺は99枚しか残さない』(メディアファクトリー)、『就職は3秒で決まる』(主婦の友社)
取材・文/小山田裕哉 佐藤留美 杉原光徳(ミドルマン) 高島昌俊
撮影/渡辺秀之 難波雄史・山田耕司(本誌)
― 革命的!名刺デジタル活用術【6】 ―
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