更新日:2022年06月26日 10:35
デジタル

写メだけで名刺管理できるフリーサービス3選

 年末、年賀状の送り先一覧を作る際に名刺の束をごそごそして、手間取った人も多いのではないだろうか。  いまは高品質の名刺管理サービスが無料で使える時代。仕事効率化に向けて、フリーの名刺管理サービスを使わない手はない。なかでも初心者も安心して使える3つのサービスを紹介しよう。 名刺ホルダーをゴソゴソするのは時代遅れ。写メだけで名刺管理できるサービス3選

「人脈好き」には最適だがSNS嫌いには面倒。――Eight(Sansan株式会社)

「人脈好き」には最適だがSNS嫌いには面倒。-Eight(Sansan株式会社) 日本で100万人の利用者数を誇る名刺管理アプリ・Eight。このツールの最大の強みは、手入力で登録作業がされるため、データが正確な点だ。  芸術・美術系の業界に携わるユーザーは、一般的でないサイズやデザインの名刺を受け取ることも多い。他のアプリでは読み取れないこともあるのだが、Eightは正方形・ラメ加工・写真名刺で試したところすべて正確に読み取ってくれた。  Eightは名刺を登録すると、Facebookの「友達かも?」のように、メールアドレスなどから「お知り合いですか?」という表示が出てくる。また、相手が自分の名刺をEightで管理している場合は「名刺交換リクエスト」というものが送られてくることも。  他にもメッセージ機能やフィードなどSNS寄りの機能もあるため、バンバン人脈を広げていきたいというユーザーには向いているが、単に名刺管理をしたいだけの人にとっては煩わしさもある。  また、必ず自分の名刺を登録しなければならないため、本業と副業の名刺をまとめて管理したい場合には向かない。

連続撮影で大量の名刺もさくさく整理。――Camcard(INTSIG Information Co., Ltd)

連続撮影で大量の名刺もさくさく整理。-Camcard(INTSIG Information Co., Ltd) シンプルに名刺管理をしたいという場合は、Camcardがベスト。こちらも世界で1億人以上が利用しているとあって、行き届いたツールとなっている。  名刺管理ツールの多くは読み取り時にシャッター音がしてしまうが、Camcardはピントとサイズが合うと撮影ボタンを押さずとも勝手に読み取りを始めてくれるため、連続撮影も片手でさくさくできる。さらに、16言語に対応しているため、海外との取引が多い商社マンからは便利との声も。  ただ、Eightと違い、データの読み取りが手入力ではないため、規格外の名刺は下に標準サイズの紙を重ねないと読み取れなかったり情報が不正確だったりする。  以前は無料版だと登録できる枚数に制限があったが、2015年7月より無制限になった。

専用ツールを使うほど名刺交換しない人には、Evernoteを利用する手も。――Cardful(SOURCENEXT CORPORATION)

専用ツールを使うほど名刺交換しない人には、Evernoteを利用する手も。-Cardful(SOURCENEXT CORPORATION) 名刺交換をあまりしない人は、Evernoteと公式に連携しているCardfulがおすすめ。Cardfulで撮影された名刺がEvernote上で資料の一部として管理されるため、わざわざ専用のツールを使わなくて済む。  また、先に紹介した2つのツールがスマホのカメラからのみ名刺登録が可能なのに対し、Cardfulは大量の名刺をスキャナーでパソコンに読み込み、Evernote経由でアプリに同期することができる。  社内勤務でスキャナーやパソコンを利用できる人は、1枚1枚スマホで撮影するよりも楽だろう。  情報の読み取りにはまだまだ改善の余地があるのと、ひと月に登録できる枚数制限があるため、頻繁に名刺交換をする営業職などには向かない。  今回紹介したツールはすべて、タグ付け・グループ分けや打ち合わせなどの情報をメモできる機能がある。新年度が始まる前に名刺管理を始めれば、仕事も良い滑り出しになりそうだ。 <文/日刊SPA!取材班>
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