更新日:2016年09月29日 23:21
カーライフ

ポルシェこそスーパーカーの頂点だ【下流自動車評論家の結論】

路頭に迷いかけたところを拾ってくれた師匠(MJブロンディ)がフェラーリ至上主義者にして大乗フェラーリ教教祖だったため、本当はポルシェが大好きなのに、その気持ちを胸の奥に仕舞い込んできた下流自動車評論家マリオ高野が反逆宣言! 内気なマリオに師匠への謀反を決意させた新型ケイマンの魅力とは? もう“ポルシェ愛”が止まらない! ポルシェマリオ高野=文 Text by Mario Takano 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆愛が止まらない。毎日乗りたい派はフェラーリよりポルシェを選べ!  スキスキ、ポルシェ! フェラーリよりもポルシェがイイ!  やはり、ポルシェこそがスーパーカーの頂点だ!! 新型ケイマンの試乗会にてワタクシ、マリオ二等兵はこの場をお借りして謀反を企てることを決意いたしました。敵は永福町にあり!(弊社の場所であります)  自分をここまで取り立ててくれた大恩ある主君・MJブロンディ(大乗フェラーリ教教祖)に反旗を翻します! 謀反人の誹りをうけ、裏切り者の恩知らずと石を投げられても甘受いたす所存。そこまでしてでも、マリオはポルシェのことを褒め讃えたくなりました。  新型ケイマンは、クルマ変態ではない標準的なクルマ好きなら、誰もがヨダレを垂らすほどに鋭く扱いやすいハンドリングや緻密なメカニカルサウンド、猛烈な「俺は良いモノに乗ってる感」に包まれる毎日を送ることができます。旧型もそういうクルマでしたが、新型のポイントは凡庸なドライバーがヘタレな操縦をしても「俺はこのクルマの性能を引き出せている感」が強烈に得られること。これは私が愛するスバルの味付けに近づいたとも言えます。周りの評判を盗み聞きしたところでは、腕利きのプロ級ドライバーが全開でブッ飛ばしても「すごくいいね!」なクルマであることも確認しました。  ボディは44%もアルミ化され、さらに軽くなったこともあってか、過去のポルシェで得られた金庫のような堅牢感はやや薄まったような気もしますが、これはボディが緩くなったのではなく、ボディそのもので減衰効果を発揮しながら、路面からの入力をいなす方向へ向いたものであると推察します。これまたスバルの高性能車作りの考え方に相通じるものがあります。電動ステアリングの感触は、先に新しくなった911よりも自然な印象で、言われなければ電動であると見抜けない手応えです。  ボディサイズは大きすぎず、最小回転半径も5.2mと、昔の5ナンバーサイズの国産車のように小回りが利きます。そんな悶絶フィールを、日常の足代わりとして味わい尽くすことができるのです。 ⇒【後編】「ポルシェとフェラーリはどっちがすごいのか?」に続く
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― 愛が止まらない。毎日乗りたい派はフェラーリよりポルシェを選べ!【1】 ―
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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