第278回

9月22日「東京ゲームショウ2006」

・東京ゲームショウ。業者デーからすでに超満員で、1時間2時間待ちの行列はざらだったよ。まずはスナップレポート。現状の考察等は次回に。


・SCEブースはもちろんPS3が大々的にショウイングされた。ベンチマークソフトである『グランツーリスモHD』@SCEほか、タイトルもかなり揃っている。


・マイクロソフトブース。『ブルードラゴン』(X-box360)など、じっくりと作り続けてきたキラータイトルがやっと完成しつつある。この年末が勝負のようだ。


・X-box360の外付けHD DVD プレーヤー。20,790 円と安いし結構小さい。けど、現状ハイビジョンコンテンツ市場に肝心なのはむしろプレイヤー以外の環境だと思う。


・任天堂はゲームショウに参加していないため、Wii対応ソフトはあまり見かけない。ただセガブースでは3タイトルがかなりきちんとショウイングされていた。例えば『BLEACH』ならあのコントローラーを振る入力ですばっと「斬る」動作を再現。


・バンダイナムコからはナイスなキャラゲーが続々と出てきそう。『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(PS2)は名セリフやポージングの忠実な再現ぶりが受けていた。そして写真は購入者特典(ただし抽選)の「1/1石仮面」。ほ、ほしすぎる!


・『アイドルマスター』(X-box360)の試遊台では前かがみになってしまう男性続出……スピーカーに耳を近づけるとこうなってしまうんです。


・全ハード各インフラに向けての多角戦略を積極化しているスクウェア・エニックスは、PS3やX-box360はもちろんだがケータイコンテンツへの力の入れ方もすごい。


・『CODED ARMS ASSAULT』(PS3)@コナミ。位置付けとしては移植作品なのだが、実写イメージのCG空間は、プレイステーション3の意義をよく生かして仕上げられている。


・「大北京原人展」という凝ったコーナー@セガ。この売り方はもちろんあの『シーマン』の続編『シーマン2』(PS2)。今度はクローン技術で再生した身長20センチメートルの北京原人を飼育する。


・『バーチャ5』(PS3)@セガを見ると、家庭のゲーム環境がゲームセンターを超えてしまうことがはっきりする。ただしモニターや音響環境もそれ相応のものを揃えた場合なのだが。


・ボーダフォン改めソフトバンクのブースでは、ベンチでコスプレ美少女とデートできる。『ケータイ少女』という萌えゲーの企画コーナー。


・こちらもソフトバンクブース『萌えnavi』コーナー。あざとくって素敵ですね。今後、特にゲーム関係コンテンツが充実していくらしい。

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。