第485回

1月28日「ゲームと小説と」

・『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』(コナミ/DS)。ことばあそびゲームではなく、一種の「物語自動生成装置」とみる。閉鎖空間に小道具大道具キャストを置く。と、それぞれが個性を発揮して動きはじめ演じはじめ、そして、誰もシナリオを書いていないドラマを作り上げていく。

・こういうゲームに出会うたび、新しい物語の可能性を強く感じている。映画も小説も、躊躇せずに新しいやり方を取り入れていくべきだと心の底から思う。

・というわけでクリエーターのたまり場「Kカフェ」から、作家仲間で、久しぶりに生放送します。2月8日(火) 19:00~20:30。佐藤友哉さんと、松原真琴さんと、そしてスペシャルゲストが2名。芥川賞計画について、中野ブロードウェイ検定について、そしてもう一つ、重大な発表がありますよ。

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。