これは事件だ!?下町・北千住で豪遊していたあの男の足跡を辿る

 ヤマさんと呼ばれるその男は3億円を溶かした――。6月末に発覚した「三菱グループ3億円横領事件」。容疑者(45歳)は法人用クレジットカードを使って夜な夜な豪遊していた。

 俺はそのニュースを耳にしたとき驚愕した。庶民の街・北千住で3億円のほとんどを使っていたヤマさん。一体どうやって……!?

3億円横領の舞台に恐る恐る潜入!

club FLASH

看板娘のえりちゃん(右)とかれんちゃん。「事件が発覚したらお客が記者だらけになった」と笑うえりちゃんに好感触!

 夜遊びガイドのO氏に案内されたのは北千住駅西口から連なる“ザ・昭和”な横丁。ホルモン焼きの煙とピンサロの煤けたネオンが目に染みる……。

「ヤマさんはほぼ毎日来ていたわ。小田和正が大好きで、カラオケで『たしかなこと』を必ず歌ってね。女のコの名前を入れたり『ヤマさんのことを大切にして~』って替え歌するの(笑)」

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「陽はまたのぼる~」同店で人気ナンバーワンのEXILE「ライジングサン」を熱唱する俺。カラオケが大好きで、必ず立って歌っていたヤマさんは哀愁たっぷりに「忘れないでどんな時も~」と歌詞をなぞっていたという

 そう切り出したのは横丁の中程にあるキャバクラ「FLASH」の看板娘えりちゃん(24歳)。なんとヤマさんから“ご寵愛”を受けていたひとりだ。駅前のマルイで他の女のコと共に46型の液晶テレビを買ってもらったそうで、入店して1か月半のかれんちゃん(20歳)が目を丸くする。この美貌とトークの上手さ、俺も32型くらいならプレゼントできそうだ。

「ひと晩で200万円を使ったと自慢していたわ。そんなにお金があるなら銀座にでも行けば?と言ったら口ごもってた」

 ヤマさんは孤独だった。そして北千住の雰囲気が性に合っていた。初めて来たのにアットホーム。とにかく女のコが気さくだ。人様のカネを使うのは悪いことかもしれないが、1分でも長くここに居たいという気持ちは痛いほどわかる……。

【後編】に続く⇒

【club FLASH】
足立区千住2-65 双葉ビル1F
電:03-3870-5999
営:19時~翌1時
料:3000円~(1セット60分。税・サ込み)。焼酎・ウィスキー飲み放題
休:日
●地域密着型のキャバクラ。18~30歳くらいまでの女のコと楽しく飲める。男性スタッフもアットホームだ

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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