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地方の鉄道会社で「新型車両」が続々デビューしている理由

「大都市の鉄道は、大人数を効率よく運ぶため、車両の長さを20mにして、たくさんの人が乗り降りしやすいようドアを増やし、座席を減らしています。一方、地方の鉄道路線は、18m程度の車両で、ドアが少なく、ある程度の座席数がある車両を求めている。大手私鉄も、以前は18m車やドアの少ない車両がありましたが、最近はほとんどなくなってしまいました。それに車両寿命や消費電力、燃費を考えると、新型車両を造ったほうが、長期的にはお得なんです」  とはいえ、新型車両を製造するには億単位のお金がかかる。小さな鉄道会社がたやすく出せる金額ではない。 「実は、一畑電車は地元の自治体や国などの補助金を活用して、自社の負担金ゼロで新車を造りました。もともと40年ほど前から赤字でピンチと言われているこの沿線の住民には『地元の足を支えよう』という意識がありました。そういう意識の高い地域の鉄道会社は、今後も補助金を活用して新型車両を造っていくのではないでしょうか」  地方での新型車両ブームの陰には、地元の鉄道に対する愛情の深さがあるようだ。 【小佐野カゲトシ氏】 地方紙記者を経て、’13年に独立。国内の鉄道計画や海外の鉄道事情を取材、執筆している。著書に『京浜急行スゴすぎ謎学』がある ― 鉄道進化論[テツノミクス]は到来するのか? ―
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京浜急行スゴすぎ謎学

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