雑学

組織を追われた元ヤクザは海外で再起を目指す「裏風俗とケタミンのポン引きで月収数百万」

A氏の正体はシノギに失敗した元大手組織の幹部


「命は狙われたくないからケジメだけはシッカリとつけてきたで」

 A氏が失った小指を見せながらニヤリと笑う。彼の素性は元大手組織の幹部。だが、シノギで下手を打ってしまい、日本にはいられなくなった挙げ句、ツテを辿って台湾に来たのだという。

 もちろん、裏ルートのツテ。就いた仕事は、非合法な売春の斡旋業務だった。「慣れない北京語に苦労したよ」とA氏は振り返るが、日本でも風俗店を経営していた経験があり、台湾でも徐々にその頭角を現した。違法ではあるが、今では売春を斡旋するカラオケ店を切り盛りする、一国一城の主だ。

 親日国家である台湾には多くの日本企業があり、政府観光局の統計データによると日本人訪問者数は年間160万人を超えると言われる。要するに、その日本人たちを裏風俗へと斡旋するのがA氏の仕事。とはいえ、同じ日本人からぼったくることは絶対にしないのが彼の信条。主にぼったくるターゲットは富裕層の中国人だという。

士林夜市-02

屋台で食べ歩くのも楽しみのひとつ

 しかし、そればかりが彼の仕事ではない。そこで見たのは驚愕の出来事だった……。

ケタミンを風俗嬢に売り捌いて大儲け


「じつは、これがいちばん儲かるんや」

 そう言って、おもむろに白い粉をサ~っと机の上に引き始めたA氏。キレイな1本線を作ったかと思うと、鼻からズ、ズ、ズ、ズ~ッと一気に吸引したのだ。「コカイン?」と一瞬思ったが、どうやらケタミンらしい。ケタミンとは、麻酔薬である。だが、立派に麻薬指定されており、吸引すると、重力がド~ンと増すような全身の気怠さを感じることが特徴だ。

 日本では1999年頃、全身は硬直しているが視界のみは良好という幽体離脱のような感覚「Kホール」に若者たちが夢中になった。このケタミン、本来は動物のゾウにも使用されるほど強力な麻酔薬。死亡者が相次ぎ、社会問題として取り沙汰されることもあった。

 そのケタミンが、台湾の風俗嬢に流行っているのだという。A氏が言うにはこうだ。

「日本の風俗嬢でもハマるヤツが続出したんで、台湾でもイケるんちゃうのかなと。そしたら案の定や。ケタミンを使えば、リラックスして寝られるからな。ストレス社会にはもってこいや」

 つまり、A氏こそが台湾の風俗嬢にケタミンを蔓延させた張本人だったのだ。

「日本では入手が難しいと言われているケタミンも、台湾では簡単に手に入るんや。主な材料の入手先はマレーシアやで」

次のページ 
A氏が仕掛ける次の一手

1
2
3





おすすめ記事