組を抜けたヤクザたちの「厳しい再就職事情」
排除条例施行に暴対法の改正と、ここ数年ヤクザを取り巻く環境は一変。社会に背を向けられた現役極道たちの壮絶すぎる生活とは――
組を抜けたとしてもヤクザという呪縛から逃れることは困難を極める。
「元ヤクザだろうが本人の3親等は警察にはなれないのは知られた話。ただ、今はヤクザ本人たちの仕事すらない時代。排除条例施行後は大手の建築会社は現場で元ヤクザを使うのは禁止になった。
他の職業でも刺青はもちろん小指がない人間なんてまず雇わない。警察だって今はヤクザを捕まえるよりやめさせたほうが成績も上がるから必死に『足を洗え』と説得するが、やめた後の面倒なんて見ない。
更生の道なんて言ってるが、社会がそれを受け入れられてないから無理。
今は就職支援をしてくれるNPOなんかもあるが、ヤクザなんてプライドの塊やから『カッコ悪くて行けるか!』となって、悪循環にはまっていく。
やめた人間は生活保護をもらうか、トラック運転手、小さな建設会社の現場仕事で働いてるヤツがほとんどだ」(40代・2次団体組員)
まさに進むも地獄、退くも地獄の様相なのだ。
― ヤクザの主張「俺たちに人権はないのか」 ―

職業選択
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