ちょっと遠ざかっている人のために5分でわかる2017年のF1世界選手権
10月の3連休といえば、子供の運動会という人もいるだろうが、三重県・鈴鹿サーキットでは今年も地上最速の運動会が開催される。2017年F1選手権もシーズン佳境に入り、日本のF1ファンにとって一大イベントである日本GP(10月6~8日)を迎える。そこで、地上波の無料放送がなくなって以降、F1からちょっと遠ざかっている人のために、今年の鈴鹿の見どころを紹介する。
ルイス・ハミルトンVSセバスチャン・ベッテル。今年のチャンピオン争いは、この2人に絞られた。2014年から3年間、メルセデスの一強時代が続いていたが、今年はメルセデスとフェラーリのチャンピオン争いが白熱している。シンガポールGP終了時点でのドライバーズランキングは、メルセデスのルイス・ハミルトンが263ポイントでトップ。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが235ポイントで続く。その差28ポイント。今シーズンは、10月1日に決勝が行われるマレーシアGPや日本GPを含めて残り6戦。チャンピオン争いからますます目が離せない。
鈴鹿でハミルトンがリードを広げるのか、それともベッテルが差を縮めるのか。2人の一騎打ち、日本GPはタイトル争いの重要な一戦となる。
9月15日、マクラーレンとホンダは今シーズン限りでの提携解消を発表した。3年目を迎えた今シーズンも低迷。ついに離婚することになった。今年の日本GPは、マクラーレン・ホンダとしては最後の鈴鹿となる。ホンダは来シーズンからトロロッソと、マクラーレンはルノーとコンビを組む。昨年の日本GPを振り返ると、これ以上ない負けっぷりだった。鈴鹿を前にメルセデス、レッドブル、フェラーリの3強チームに次ぐポジションを争い、着実にポイントを獲得。それだけに鈴鹿への期待は高まったが、フタを開けてみれば大撃沈。昨シーズンワーストの大敗だった。今年もシーズン開幕から大苦戦しているものの、夏休み以降、徐々に速さを見せており、鈴鹿での上位進出を狙う。
今年はF1の規則が大幅に変更され、これまでの各GPでも大幅にタイムアップ。レコードタイムが叩き出されてきた。鈴鹿のコースレコードは、ミハエル・シューマッハがフェラーリ最後のシーズンとなった2006年の予選で記録した1分28秒954。それ以来、このタイムは10年間破られていない。それが今年、雨さえ降らなければ遂に破られる時がきたのだ。今年は鈴鹿での予選最速タイムが期待される。
こんなところが見どころの2017年F1選手権日本GP。マクラーレン・ホンダ最後の鈴鹿の成績やいかに? F1日本GPは10月6~8日、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。<取材・文/日刊SPA!F1取材班 写真/Mercedes-AMG、Ferrari、McLaren Honda>
今シーズンはチャンピオン争いが白熱!
マクラーレン・ホンダの雪辱なるか?
鈴鹿のコースレコードが更新され最速が見られる!?
ハッシュタグ