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X JAPANが世界に認めさせたメイド・イン・ジャパンの音楽文化“ヴィジュアル系”とアニソンの深~い歴史【山野車輪】

世界が認めたX JAPANと“VISUAL-KEI”

 2016年、映画『WE ARE X』が公開され、国内外で話題を呼んだことは記憶に新しい。同作はサンダンス映画祭で特別編集審査員特別賞を受賞し、さらに、『WE ARE X オリジナル・サウンドトラック』は、英国のトップ40ロックアルバムチャートで初登場1位を獲得するなど、世界のチャートを賑わせた。

英国のトップ40ロックアルバムチャートで初登場1位を獲得した映画『WE ARE X』のサントラ。

 また、1999年にメジャー・デビューしたDIR EN GREYも世界で活躍しており、アルバム『UROBOROS』(2008年)は、米ビルボード誌のTop Heatseekersチャートで1位を、Top Independent Albumsチャートで9位を記録している。  近年は、アニメやマンガなどのオタク・カルチャーだけでなく、日本のロック・ミュージックも海外で評価されており、“V系(ヴィジュアル系)”は、“VISUAL-KEI”として認知されている。  アニメのテーマ曲、アニソンとジャパメタとの関係性については、これまで述べてきた通りだが、V系もまた、アニソンと深い関係があった。
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ヴィジュアル系のルーツのバンドはX JAPANではなく……?
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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  だが、実はジャパニーズメタルは、長らく洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 本書は、メディアでは語られてこなかった暗黒の時代を振り返る、初のジャパメタ文化論である。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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