エンタメ

「アニソン好き」「嬢メタル好き」が恥ずかしくて人に言えなかった…失われた20年の苦い記憶【山野車輪】

<文/山野車輪 連載第5回>

メタル・クィーン浜田麻里がアニソンの代用品?


 80年代にヘヴィメタルを聴き始めた筆者にとっての入り口は、他のメタラーのように海外バンドではなかった。日本のアーティストであり、しかも女性シンガーの浜田麻里だった。嬢メタルの元祖である。

浜田麻里『ROMANTIC NIGHT』

 だが、筆者がメタル・クィーン浜田麻里のアルバムを手にしたのは、最初はあくまでもアニソンの代用品としてだった。1971年生まれの筆者は、幼少時から『マジンガーZ』『鋼鉄ジーグ』『超電磁ロボコンバトラーV』など、ロボットアニメを好んで観ていた。そして中学生の頃にはアニメオタクとなっていた。

 その入り口となったのは、1983年放映のTVアニメ『銀河漂流バイファム』。ロボットアニメ版十五少年漂流記という趣きの物語である(同作は13人だったが)。その後『機動戦士Zガンダム』『メガゾーン23』『青き流星SPTレイズナー』など次々と発表されるロボットアニメを追いかけていった。これら3作品はすべて1985年発表であり、『超獣機神ダンクーガ』も同じ年だ。スゴイ時代だった……。

次のページ 
女性シンガー全盛の80年代ロボットアニメ

1
2
3
4
ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  だが、実はジャパニーズメタルは、長らく洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 本書は、メディアでは語られてこなかった暗黒の時代を振り返る、初のジャパメタ文化論である。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!





おすすめ記事