小学校の「あだ名禁止」…過度のルールは学びを損なう
ルールは環境を頭ごなしに作りあげてしまい、純粋培養になりがちです。人生が善意だけで出来ていて、トラブルが何も起きなければそれでいいのですが、そんな事はありえません。
私たちは時に悪意を向けられ、そして悪意を向けてしまいます。「私はこれまで一度も他人に悪意を向けたことがない」と言えるとしたら、その人は聖者か嘘つきか鈍感のいずれかでしょう。実際に存在してしまう悪意をいなす術を覚えるのも学びの一つです。
「あだ名禁止」といったルールにしても理屈で決まっているとは限りません。その地域の状況に即した合理的な理由で決めたのかもしれないし、校長が変わって決まったのかもしれないし、一部の声の大きい保護者によって決まったのかもしれません。子供や保護者に限らず、歯痒く感じながらも従わざるをえない教育者もいらっしゃるでしょう。
法律でさえ時代に合わせて変わっていきます。ましてや「◯◯禁止」といったローカルルールで全てを賄おうとするのは無理があります。あだ名など言葉に関するもの特はにそうです。私たちは同じ言葉を使いながらニュアンス次第で、称賛と皮肉の両方の意味を込められます。言葉の持つ複雑さの中で、私たちはルールに従うだけでなく、考えることを求められています。
【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中『人生を変えるマインドレコーディング』 人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ! ![]() |
1
2
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
「だからイジメられたんだろうが。学習しろよ!」友人の言葉に絶望した20代女性。職場で起きた“壮絶トラブル”の結末
職場のBBQで肉を焼き続けた“女性契約社員”が知った真実「虚しくなって、ボロボロ泣いてしまいました」
「6人組アイドル」で“ハブられた女性”の鮮やかな復讐劇。一番人気が抜けたグループの末路は…
「確かに愛してもいた」虐待を受け続けた女性作家が、“母を捨てる”まで
職場の“陰湿なイジメ”を受け続けた塗装社員の悲運「学校からも職場からも逃げ出すことができなかった」
ママ友に“利用され続けた”30代女性。会計時に店員が言った「スッキリする一言」で縁を切ることができたワケ
家庭も職場も父親が支配…絶望する20代男性に、取引先社長が放った“救いの言葉”
「いっしょに暮らそう」突然現れた見知らぬ老人の正体は…怒りと絶望に苛まれた40代男性の思い
「助けたのに感謝の一言がなく、ダメ出しまで…」イラッとした相手への対応の正解。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
「体を弱らせる国の陰謀」エアコンをつけない主義の母が心変わりした“まさかの出来事”
クマの目撃情報に“丸腰でパトロール”…「教員の命はどうでもいいの?」元小学校教員が語る壮絶な労働環境
PTAがツラい…。子供のための活動なのに、組織に振り回されて
学校の「あだ名」禁止に賛否両論。あだ名で得したこと・損したことは?
今ドキ小学生のランドセルがオシャレな理由。タブレットケース付きまで
長引く休校に、小学校教師たちの悲嘆。別れを惜しむ暇もなく…
この記者は、他にもこんな記事を書いています