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小学校の「あだ名禁止」…過度のルールは学びを損なう

 ルールは環境を頭ごなしに作りあげてしまい、純粋培養になりがちです。人生が善意だけで出来ていて、トラブルが何も起きなければそれでいいのですが、そんな事はありえません。  私たちは時に悪意を向けられ、そして悪意を向けてしまいます。「私はこれまで一度も他人に悪意を向けたことがない」と言えるとしたら、その人は聖者か嘘つきか鈍感のいずれかでしょう。実際に存在してしまう悪意をいなす術を覚えるのも学びの一つです。  「あだ名禁止」といったルールにしても理屈で決まっているとは限りません。その地域の状況に即した合理的な理由で決めたのかもしれないし、校長が変わって決まったのかもしれないし、一部の声の大きい保護者によって決まったのかもしれません。子供や保護者に限らず、歯痒く感じながらも従わざるをえない教育者もいらっしゃるでしょう。  法律でさえ時代に合わせて変わっていきます。ましてや「◯◯禁止」といったローカルルールで全てを賄おうとするのは無理があります。あだ名など言葉に関するもの特はにそうです。私たちは同じ言葉を使いながらニュアンス次第で、称賛と皮肉の両方の意味を込められます。言葉の持つ複雑さの中で、私たちはルールに従うだけでなく、考えることを求められています。 佐々木【佐々木】 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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