50代の男性会社員を対象としたアンケート「
負け組3000人の共通点」では、「自分は人生の負け組である」と考えている50代男性の三大共通点が「低収入」「低所得」「低貯蓄」であることが明らかになった。一方で、性生活においても「人生の敗北感」を生み出している要因は存在するのではないか……そんな仮定のもとに、40代当時の性生活に関するアンケートの回答を分析していったところ、ある共通点が編集部の目をひいた。それは「セックスの回数が著しく少ない」ということだ。
妻とのコミュニケーションが深刻に不足している
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<負け組の夫婦関係>
●妻との日常的なスキンシップがほとんどなかった YES 63.1% NO 36.9%
・妻に「好きだ」と言うことがほとんどなかった 69.2%
・妻に言えない悩みがあった 58.0%
・妻との会話が極端に少なかった 55.7%
・妻に不満を持っていた 48.7%
・不倫・浮気したことがある 39.8%
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負け組50代は、既婚者でも40代の頃から64.5%が「セックスレス」。そんな彼らの夫婦関係についてリサーチしてみると、妻に不満を持っていたり、なんなら不倫や浮気をしていたりする以上に、深刻な問題が浮かび上がってきた。それは「夫婦間のコミュニケーションが極端に少ない」ということだ。会話なし、悩み相談なし、「好きだ」と言うこともなし……これではもはや他人である。
なかでも、家族問題に詳しいジャーナリストのおおたとしまさ氏が注目するのは「妻との日常的なスキンシップがなかった」という点。6割以上の負け組既婚者がこれに該当している。
「というのも、スキンシップにはオキシトシンと呼ばれるホルモンの分泌を促進する効果があるからです。このホルモンは“愛情ホルモン”とも呼ばれ、安らぎをもたらしたり、対象との結びつきを強く感じさせたりする効果があると言われています。オキシトシンは、相手に軽く触れたり、アイコンタクトを取ったりするだけでも分泌されるため、仮にセックスはご無沙汰でも、日頃からスキンシップを重ねていれば、夫婦間の愛情や信頼を維持するのに大きく貢献するのです」
何年もセックスはしていないけど非常に仲がいいというような夫婦の場合、ハグやキスといった軽いスキンシップは、むしろ多いのだとか。逆に、スキンシップがゼロの期間が続き、オキシトシンが枯渇していくと、お互いにますますスキンシップを取ろうとは思わなくなる。すると、セックスもいっそう遠のいていく。