炎上芸人・村本大輔(ウーマンラッシュアワー)が恩師と交わす熱いお笑い論
世間の常識を揺さぶる視点から、凄まじいまでの早口で際どい主張をまくし立て、笑いをもぎ取っていく異能の芸人、村本大輔(ウーマンラッシュアワー)。タブーをものともせず、あえて波風を立てにいく芸風は、今年正月の『朝生』出演と直後のネット大炎上で完全に認知された。日本の芸人社会を「村」と断じ、アメリカの舞台で勝負をかけるべく本格準備中の男が、NSC(吉本総合芸能学院)時代の恩師である漫才作家の本多正識と、熱いお笑い論を交わした。
――本多さんは、NSC時代の村本さんにどんな印象がありますか。
本多:村本の同期(※1)は800人くらいいて売れたコがめっちゃ多いから、実は村本のことは全然印象にない(笑)。キングコングの西野亮廣と梶原雄太、ダイアン、ミサイルマン、なかやまきんに君、山里亮太(南海キャンディーズ)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、中山功太もいましたしね。
――村本さんの相方の中川パラダイス(※2)さんについてはどうですか。
本多:目がパッチリしてて可愛いコだなっていう印象しか残ってません。村本を意識したのは、’08年9月にウーマンラッシュアワーを結成したあたりからですね。
村本:ほんとにうさぎと亀。亀も亀なりに、歩みが遅いコンプレックスのおかげで育てられていく。NSCで学ぶ期間はたった1年ですよ。僕のことをたったの1年や10年20年見ただけで決めつけるなと思う。僕は今結果が出ていないだけだと、常に思い続けて生きてますから。
本多:NSC在学中に売れるコもいれば、3年、5年、10年かかるコもいる。みんな違って当たり前や。
村本:人のある一瞬だけ見て、あいつはテレビに急に出なくなったとか、面白くなくなったとか言う人がいますよね。僕にとっては、成功するのも失敗するのも過程の一つで、こっちはその道のりを楽しんでるのに、何をゴチャゴチャ言うんだって。
本多:お笑いが好きで、それでメシ食えて本人が満足してるのにな。
村本:他人のことをどうこう言うよりも、自分が好きなことをやって幸福でいることを追求し続けたい。それが僕は生きることの本質だと思う。

先生、僕は「嫌われること」が嬉しいんです
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