ラブホは独りで泊まる大都会のオアシスであり、快適空間だ/文筆家・古谷経衡
―[独りラブホ考現学]―
独りラブホ考現学/第1回
かくいう私は、独りでラブホテルへの宿泊や休憩に、これまでの人生で少なく見積もっても最低で300万円を使ってきた。正確に数えたことは無いが、現実的には500万円に迫ると思われる。ここで重要なのは「2人で」ではなく「独りで」ラブホテルを使用する点である。なぜ「2人」で入ることが前提のラブホテルに独りで宿泊せねばならないのか。別段、入室してからその手のサービスに電話をして異性を呼び出すわけでは無い。私は純然たる宿泊、休憩の名目でこれまで上記の巨費を、独りラブホテルに費やしてきたのである。

浮き彫りになるビジネスホテルの貧弱性
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