ラブホは独りで泊まる大都会のオアシスであり、快適空間だ/文筆家・古谷経衡
―[独りラブホ考現学]―
独りラブホ考現学/第1回
かくいう私は、独りでラブホテルへの宿泊や休憩に、これまでの人生で少なく見積もっても最低で300万円を使ってきた。正確に数えたことは無いが、現実的には500万円に迫ると思われる。ここで重要なのは「2人で」ではなく「独りで」ラブホテルを使用する点である。なぜ「2人」で入ることが前提のラブホテルに独りで宿泊せねばならないのか。別段、入室してからその手のサービスに電話をして異性を呼び出すわけでは無い。私は純然たる宿泊、休憩の名目でこれまで上記の巨費を、独りラブホテルに費やしてきたのである。

浮き彫りになるビジネスホテルの貧弱性
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(ふるやつねひら)1982年生まれ。作家/評論家/令和政治社会問題研究所所長。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科卒。20代後半からネトウヨ陣営の気鋭の論客として執筆活動を展開したが、やがて保守論壇のムラ体質や年功序列に愛想を尽かし、現在は距離を置いている。『愛国商売』(小学館)、『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)、『ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』(晶文社)など、著書多数
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