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逃げるが勝ち!歌舞伎町の女社長が教える「最も賢いケンカの解決法」

なぜ私は「隣の店のママ」を怒らなかったのか?

 しかし私はこのとき、学習しました。  平静の状態だった場合は、両者の意見を聞き、「どういうところが悪かった」とお互いを認め合い落としどころを見つけて、お互い謝るなり、握手させるなりして和解する方法はいくらでもあります。  しかし、片方、または両方が殺気立っている場合には、その方法は使えません。話し合いをするそばからどちらかが感情的になってしまい、またケンカが勃発してエンドレスになってしまうからです。  そういう場合は「どちらかが逃げること」。または、仲介に入った人が「両者を引き離すこと」。これが最善の策だと確信しました。

激怒したお客様が台所から包丁を…

東京夜景・高層ビル群 その後、店でまた事件が起きました。キャストの女の子のことで、店長と話をしていたお客様が揉めはじめたのです。  激怒したお客様は、店長の襟首を掴んだり、頭を叩いたりしました。すると、お客様が席からいなくなったので「トイレにでも行ったのかな」と思ったら、なんと、お客様は台所から包丁を持ってきたのです。  瞬時に「ヤバイ」と思った私は、勇敢な黒服とじゃんけんをしました。勝ったほうが「お客様から包丁をとりあげて外に連れ出す」。負けたほうは「店長がお客様を追いかけて行かないように監視する」と決めました。  私はじゃんけんに負けたので、店に残る側になりました。勇敢な黒服は、温和に包丁を取り上げ、「なにか温かいものでも食べましょう」と言ってお客様を外に連れ出すことに成功しました。
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「絶対にここを開けないでください」
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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