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羽田圭介が選ぶ「自分をちょっと変えたい人が読むべき本」10選

 あと4か月で、平成が終わる。が、この30年間、これといって成長を実感できない……などとため息をついている人も多いのでは? そんな人へぜひオススメしたい、“自分を変えてくれる”本を、目的別にプロの読者家たちが厳選! 新元号とともに新しい自分へと変身だ。
羽田圭介

羽田圭介氏

羽田圭介氏が選ぶ『平成最後に読むべき本』

<新しい自分と出会う> 『深夜特急』シリーズ 沢木耕太郎/新潮社/第1巻529円 『深夜特急』シリーズ「ユーラシア大陸をバスだけで横断した体験を基に書かれた作品。中1で読んだ時、自分もバックパック旅行したいと影響された。結局旅には出なかったけれど、自分を相対的にとらえるためには行動しなければならないと実感させられる本」 『地球星人』 村田沙耶香/新潮社/1728円 「女も男も子孫を残すための人間工場の一員として扱われ、出産を最大の善とし、それ以外は些末なこととされる世界だと気づいた主人公の小説。当たり前とされていることは本当に当たり前なのかを疑うことで、新しい自分に出会えます」 <非日常を体験する> 『悪霊』(上・下) ドストエフスキー/江川卓(訳)/新潮社/上961円 「自分の価値観を肯定する文章ばかりでは読書する意味はない。異なる時代、異なる国の小説を読まないと本当に非日常的な体験とは出合えません。一番強烈なのはドストエフスキー。現代とは全然違う当時のロシアの空気が再現されます」 『トラペジウム』 高山一美/KADOKAWA/1512円 トラペジウム「アイドルに憧れている女のコが自分も含めたグループをつくろうとする物語。乃木坂46のメンバーで現役アイドルが著者なのでアイドルについての描写を無理に盛り込もうとしない新鮮さがあります。まさに描かれている体験自体が非日常」 <知識・見聞を広める> 『エーガ界に捧ぐ完全版』 中原昌也/boid/3024円 エーガ界に捧ぐ完全版「SPA!で連載されていた映画批評コラムの単行本。誰が観るかわからない映画を観続け、褒めたりこき下ろしたりする中原さんの記録がすごく楽しい。世の中には知らないことがたくさんあるという事実を自覚させてくれる大切な存在です」 『21世紀の資本』 トマ・ピケティ/みすず書房/5940円 「要約すると『資本家はさらに金持ちになり、よって格差は埋まらない』という簡単な主張の本。けれど、単純すぎる言葉は劇薬みたいなもので身につかない。ちゃんと理解するには短縮版ではなく前後の情報を知れる原著でなければダメ」
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