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箕輪厚介が『闇金ウシジマくん』を「平成最後に読むべき本」に選んだ理由

 あと数ヶ月で、平成が終わる。が、この30年間、これといって成長を実感できない……などとため息をついている人も多いのでは? そんな人へぜひオススメしたい、“自分を変えてくれる”本を、プロの読者家たちが厳選! 新元号とともに新しい自分へと変身だ。
箕輪厚介

箕輪厚介氏

箕輪厚介氏が選ぶ『平成最後に読むべき本』

<新しい自分と出会う> 『五分後の世界』 村上龍/幻冬舎/576円 五分後の世界「米国を中心とした連合国軍を相手にゲリラ戦を続ける、戦時下の日本社会を並行世界で描いた小説。フィクションながら、緻密でリアリティ溢れた世界観。それを目前にするだけで、人間の持つ想像力の可能性に感嘆せざるを得ません」 『パンク侍、斬られて候』 町田康/角川書店/691円 「江戸時代を舞台に、自身の仕官のため、新興宗教の討伐をでっちあげた浪人をユーモラスに描いた時代小説。人語を解する猿の登場をはじめとした現実離れした設定や小説全体に伝わるカオスに身を委ねると、新たな自分が見えてくるはず」 <非日常を体験する> 『闇金ウシジマくん』1~44巻 真鍋昌平/小学館/545円~ 闇金ウシジマくん「多重債務者を相手に暴利を得る“闇金融”の若き社長・丑島を描いた漫画。普通の日常が、借金のせいで一気に地獄へと変わる様子がリアルすぎる。いかに失敗しても、『この人たちに比べれば、全然マシ』と気持ちが引き締まります」 『P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン』 沢井 鯨/小学館/680円 ※Kindle版 「普通の日本人旅行者にもかかわらず、カンボジア・プノンペンの拘置所に半年近く拘束された男の脱出劇。裏切りや暴力が渦巻く不条理すぎる刑務所生活は、平和な日本では考えられないもの。実話が基になっているからこそ、より怖い」 <知識・見聞を広める> 『ホモ・デウス』(上・下) ユヴァル・ノア・ハラリ/河出書房新社/各2052円 ホモ・デウス「『サピエンス全史』の著者が、人類学をベースに未来社会を描くノンフィクション大作。AIの台頭により、データのほうが人間の意思よりも重きを置かれる社会へと移行する。その先にある人間の感情はどうなるのかを考えさせられます」 『隷属なき道』 ルトガー・ブレグマン/文藝春秋/1620円 「人間がAIとの競争に勝つため、著者が提示するのが、ベーシックインカムの導入と労働時間削減。その結果、生み出される膨大な余剰時間を、どう使うか。一見“遊び”に見える行為から生まれるものが、未来を変える鍵になると確信」
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箕輪厚介氏が選んだ仕事に役立つ本は?
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