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新紙幣の3人はどんな人?いま聞いても刺さる名言集

 4月9日、政府は2024年をメドに紙幣のデザインを一新すると発表しました。先般の新元号の発表に続き、時代の転換を感じさせる出来事となりました。しかし、会見の中で発表された新紙幣の肖像画となる人物にピンとこない方も多いようです。  そこで今回は、肖像画に選ばれた3人が残した名言から、その人物像を見てみることにしましょう。そこからは、現代に暮らす私たちにも、とても大切なメッセージが読み取れるのです。

基礎に立ち返る重要性を説いた1000円札の北里柴三郎

新紙幣1000円

画像:財務省

 1000円札に選ばれたのは、ペスト菌を発見し「日本細菌学の父」と言われる医学者で、日本医師会や北里大学の創立者である北里柴三郎氏。次のような名言を残しています。 「終始一貫」  北里氏は、若い頃から常に基礎を大事にし、ペストを発見して世界的に名を馳せた後でも、何度も基礎へ立ち返るようにと繰り返していました。選択肢が増え何においても多くのものから選べるようになった現代人は、少し行き詰まるとすぐに別の選択肢に乗り換える癖が付いています。  すると、何かに特化した職人はうまれにくく、いろんなことを及第点でこなせる人材ばかりが溢れていきます。そんな現代で、終始一貫の精神を守れば、自分だけの未来が見えてくるかもしれません。

ネット社会への警鐘にもなる、5000円札の津田梅子が残した言葉

新紙幣5000円

画像:財務省

 5000円札の肖像は、日本の女子教育の先駆者となり、津田塾大学を創立した津田梅子。彼女もまた現代に通じる名言を残しています。 「ひとりひとりの人生の航路には、独りで立ち向かわなければならない、それぞれの困難と問題があります」  なんでも共有しシェアする現代。今こそ「あえて」ひとりで感じ考えるものに目を向けなければいけません。なぜなら、人生の様々な岐路においてその決定をするのはひとりひとりだからです。そして何より、誰にも等しく訪れる「死」の孤独や痛みは、すべての人がひとりで受け取るものだからです。 「人生の導き手である良い書物は、その書物のなかで語る偉人たちの言葉は、求めさえすれば皆さんのものとなることでしょう」  ネットの普及によって、津田氏がこの言葉を語った時代より、現代に暮らす私たちの方が何十倍も偉人の言葉に触れる機会が多いでしょう。しかし私たちは、タイムラインに流れていくものを流しっぱなしにしてはいませんか。求めることの大切さを語った彼女の言葉を思い出していただきたく思います。
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渋沢栄一が残した言葉
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