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総理と「桜を見る会」でハシャぐ有名人の気持ち悪さ/古谷経衡

総理と「桜を見る会」のえも言われぬ気持ち悪さ

桜を見る会

招待客と写真撮影をする安倍総理 ※画像は首相官邸ホームページより

 毎年恒例とはいえ、今年も総理主催の「桜を見る会」が新宿御苑で開催された。今次は、いつになく盛況でその参加者は1万8000人。その模様が複数のメディアから出ているが、絵面からして本当に気持ちが悪いの一言に尽きる。有象無象の芸能人やらタレントやらが、権力者にすり寄って散り際の桜の下で笑顔を振りまいている。いつから日本人には「恥」という概念が喪失したのであろう。首相官邸ウェブサイトには「芸能人やスポーツ選手は政府与党が推薦する」とあるが、こんな魑魅魍魎を推薦したのは誰なのだろうか。  そして一層問題なのは、このような権力者からの招待制パーティに参加することそれ自体が、本人の思想信条に関係なく、外部からは権力への迎合と捉えられかねないという危惧が、この連中にはまったくないことである。まして、言論人と自称している連中が、この会の至るところに見られたのは興味深い。  なにも私はペンを握る者は反権力でいるのが正しい、だのと言うつもりはないが、ここにも「恥」という概念が欠落している。権力者に近しいことが一等のステータスであるという考え方を、何の躊躇もなく開陳する彼らの神経のマヒ、よく言えばずぶとさは、この世界で喰っていくために連中が考案した知恵か何かなのだろうか。  少なくとも私は、時の総理大臣の横でにやにやと笑って写真に納まるのは、言論人としての死を意味すると思うし、そういった連中のオピニオンや書籍は何の価値もないカストリに堕ちたと思っているが、そういう感覚が一切ないということ自体に、異常な不気味さと知能の暗愚さを感じる。
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権力者と桜を見る権利に8万円の値段がつく?
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