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「大麻を拾った」と言い張る被告と検察官の探り合い<薬物裁判556日傍聴記>

どのようにして大麻を入手したのか?

 なぜ、どのようにして被告は大麻を入手し、この場にいるのでしょうか。 検察官「この日、あなたが持っていた大麻っていうのは、どういうふうにして手に入れたものですか??」 被告人「神南町に飲みに行った時に拾ったものです」 検察官「大麻が、落ちていたっていうことですか?」 被告人「そうです。あの、ビニールの袋に入っていて、落ちていたんで、拾っちゃったんです」 検察官「それは今日見せたような、その葉っぱがむき出しの状態で入っていましたか? それとも別の状態で入っていましたか?」 被告人「巻かれている状態で入っていました。そのことを調書で言いました」 検察官「あなたが見つけた時に、ビニールに入っていたという大麻は、そうすると、あなたの話だと、大麻の、その大麻がむき出しの状態で入っていたわけじゃなくて、タバコのような状態で巻かれていたっていうことですか?」 被告人「そうです」 検察官「あなたそれを見た時に、何だと思ったんですか?」 被告人「最初なんだかわからなかったんで、手に取って、匂いをかいで、それでサンフランシスコにいた時に嗅いだことあるヤツだったんで、大麻かなあと思った」 検察官「じゃあそうすると、拾って、中の匂いを嗅いだ時に、以前自分が嗅いだことのある大麻の匂いと似ていたから大麻だろうと思った。そういうことですか?」 (中略) 検察官「それで、犯行当日のことを聞くんですけど、その日、職務質問を受けた時に、車を見せてほしいと言った時のことなんですけど、車を当初、見せたくないっていうふうに拒んだんですよね?」 被告人「そうですね。その思い出したんで。あるな車に。と思って」 検察官「あなたとしては大麻が入っているのを思い出したんで、警察に見られたらマズいと思った?」 被告人「はい。そうです」 検察官「そのあと、あなた自身、大麻を口の中に入れて、っていうような行動をしていますよね? 反省文にも書いてますけど」 被告人「はい」 (中略) 検察官「サンフランシスコに行った時に、嗅いだことのある匂いだと、先程言っていましたよね? 見つけた時に匂いを嗅いだっていう」 被告人「はい」 検察官「その海外に行った時に、あなた自身に吸った経験はあるんですか?」 被告人「そこは答えたくないです」
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発言に不明点が多いが…
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※斉藤さんのnoteでは裁判傍聴記の全文を公開中(https://note.mu/so1saito/n/nd944c7134417
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