一行が目指すべきスナックが判明!
1時間ほどの会食は穏やかでとても楽しい時間だった。清野氏がどれだけ池川先生とそのご家族を尊敬しているか、そしてご家族がどれだけ氏を信頼しているかが伝わってくる空気感。10年分の積もる話に花を咲かせる3人の、優しさ溢れる笑顔。
奥様が肌身離さず持ち歩いているという若かりし頃の池川先生の写真
今回、金町にやってきたことは、偶然ではなく必然だったに違いない。ほろ酔いになった頭でそんなことを考え始めた頃、会はゆるやかにお開きとなるのだった。
パリッコ:清野さん、さっき奥様が、池川先生が通っていたお店をひとつ思い出したとおっしゃられてましたね。「スナック八重」でしたっけ?
清野:そう! まさに、僕が池川先生と初めて会った日に連れていってもらったスナックですよ。店名を聞いた瞬間、またいろいろと蘇ったな~。
編集:ただ、今調べてみたんですが、ここからけっこう距離がありますね。今日これから行くのは時間的に厳しいかも……。
パリッコ:よし、金町、後日もう1回来ましょう! スナック八重を目指して!
清野:それしかなさそうですね。そうと決まれば、今夜はギリギリまで街を徘徊して帰りましょう!
再びメンバー3人に戻り、あてもなく金町をふらつきはじめる我々。
変形型のドラ◯もん
次はこの街ならではの酒場で飲んでみたい。そんな気持ちから選んでみたのは、外から見えた店主の女性の物憂げな後ろ姿が印象的な、「K」という小さな居酒屋だった。
客と思いきや、物憂げにテレビを見つめる店主
居酒屋「K」で乾杯する清野氏とパリッコ氏
お話を聞いてみると、「オーナーに雇われ、一時的にお店を任されている」と言う、店主。ご出身は中国だそう。
これは、メニューにおすすめ表記のある「焼きギョーザ」に「水ギョーザ」を頼まない手はない! まさか金町で皮から手ごねする本場中華の味に出会えるとは、これだから酒場探索はやめられない。
イチオシは「焼きギョーザ」「水ギョーザ」という。何気に札上の手の絵が気になる…
焼きギョーザ
水ギョーザ
パリッコ:清野さん、今店主さんに聞いてみたんですが、焼き餃子と水餃子、どっちも冷凍の市販品だそうです。
清野:どうりで安心感のある味だと思った(笑)。
パリッコ:普通に美味しいですけどね。
清野:はい。それに、あの店主さんの全然気取らない自然体の雰囲気、すでにかなり好きになりはじめてますよ。
パリッコ:距離感も絶妙だし。
清野:人肌くらい温度の湯に浸かっているような居心地の良さがあります。これ、もしも料理が本格的で美味しすぎたりしたら、むしろ魅力半減じゃないですか?
上下反転したまま貼られたギョーザの写真
【
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「清野とおる×パリッコの飲みに行こうよ!赤じゃない街にさ」連載スタートを記念して、かつて、本企画が掲載されていた雑誌『酒場人 vol.1~3』を10名様に贈呈。
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