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ユニクロのセルフレジは企業理念に基づいてるからすごい

理念の延長線上にサービスがある

 この時の柳井の心情は「好奇心」です。人には「同情心」「好奇心」「競争心」など様々な心情がありますが、いずれにせよ誰かに心を強く揺さぶられると、それが原動力になって粘り強く行動できるようになります。だからこそ柳井正にとって、すなわちユニクロにとって、「セルフヘルプ」は30年以上続くモットーになっています。  技術は、人の思いや考えがあって初めて使いこなせます。「ユニクロは世界的な企業だから、そういう最新技術の導入も早い」というだけでは、大事な要点を見落とします。ユニクロはもともとセルフサービスの店作りをしていて、その一環としてRFIDを利用したセルフレジを導入して、「すごい!」と唸らせるショッピング体験を提供できたのです。  仕事をしていて、「なぜ自分はこれをしているのか?」「なぜこれをしようとしているのか?」と悩むことは珍しくありません。その時に「それが業界の最新トレンドで、自分たちも乗り遅れてはならないから」という理由が浮かぶこともあると思います。  もちろんそれも間違いではないのですが、そこからさらに会社の理念やモットーを思い出してみてください。そうすればその最新の技術や道具に振り回されずに、使いこなすことができるはずです。ユニクロの、そしてその創立者である柳井正の行動と思考は、そのことを教えてくれています。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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