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噂のスーパーフード「昆虫食」の取り入れ方とは? ダイエット、アンチエイジングにも

―[昆虫食のリアル]―
 ゲテモノ扱いされたのも今は昔。美容やダイエットにも通じる高い栄養価を誇り、生産効率が高い昆虫が、スーパーフードとして注目を集めている。有識者、昆虫食愛好家に徹底取材し、あらゆる角度から昆虫食の今を探る! 昆虫食

昆虫は美容やダイエットに効いて環境にも優しいスーパー未来食!

 昆虫食――。バラエティ番組の罰ゲームや若者にはなじみが薄い郷土食の印象からゲテモノを連想する人が多いかもしれない。しかし昆虫食が今、世界中で注目を浴びているのだ。昆虫食メディアのBUGS GROOVE.COMはこの流れを次のように報じる。 「先進国を中心にフードロス、少子高齢化が問題となるなか、持続可能な食糧源として昆虫が注目されています。牛や豚などと比べて昆虫の養殖は生産者の負荷が小さいうえ、丸ごと食べれば可食部は100%ですから。2030年には8000億円超の市場規模に成長するといわれています。国内でも無印良品がコオロギせんべいを発表するなど、市場参入に乗り出しており、今年は日本の『昆虫食元年』といえるでしょう」 昆虫食

高い生産効率に加えて栄養もスーパーフード並み

 資源・食糧問題を研究する柴田明夫氏も、近い将来世界が迎える“たんぱく質危機”の解決策として、昆虫が理想的だと語る。 「牛、豚、鶏の三大食肉の消費量は年々増加しており、いずれエサとなる穀物の生産が追いつかなくなる危険性が指摘されています。そうなれば世界中がたんぱく質不足に。問題を解決するべく、新たなたんぱく源として昆虫の価値が見直されているわけです」  昆虫料理研究家の内山昭一氏も、そのメリットを次のように語る。 「牛肉を1㎏増やすのに10㎏のエサが必要なのに対して、コオロギは2㎏のエサですみます。狭い土地と少量の水で飼育でき、メタンガスや二酸化炭素などの温室効果ガスもほとんど発生しないので環境にも優しい食料といえますね」  さらに国連食糧農業機関が発行する『食用昆虫類:食料・飼料安全保障の将来展望』からも市場拡大の流れが明らかだと指摘する。 「EUでは、’15年に昆虫が新規食品の一つに加えられ、EU全域で流通が可能になりました。フィンランドの市場調査会社によると、世界市場は年24.4%で拡大。投資の対象としても熱視線を浴びており、昆虫食を扱う企業は’19年7月末の時点で、世界で270社に上ります」(内山氏)  昆虫食がアツい理由は生産性に加えて、優れた栄養価にある。管理栄養士の松井欣也氏いわく、「昆虫は肉や魚にひけをとらないほど、栄養分が豊富」なのだとか。 「多くの昆虫にはカルシウム、亜鉛などの各種ミネラルや水溶性ビタミンB群が多く含まれており、疲労回復の健康食としても優秀。外骨格の主成分であるキチンキトサンには、腸内細菌叢そうを改善し、がん、うつ、アルツハイマー、炎症性腸疾患に関する炎症を抑える効果があるといわれています」  高たんぱく・低糖質、抗酸化作用を持つ成分を含む昆虫も多数おり、マウスを用いた食餌実験では、昆虫食がメタボ改善に効果が見られたという。つまり、ダイエットやアンチエイジングにも期待大。既に海外セレブやスポーツ選手の間では昆虫食の波が来ている。  新型コロナ流行で外出もままならない今こそ、自宅で昆虫料理にチャレンジし、健康な体づくりに着手するのはいかがだろうか。
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ミルワームはナッツの香り。アンチエイジングの効果も
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