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東大生が『チェンソーマン』以上に『ファイアパンチ』を絶賛する理由

毎週、大きな反響を生んできた『チェンソーマン』

チェンソーマン

チェンソーマン

 みなさんは藤本タツキ先生の『チェンソーマン』という作品をご存じでしょうか? 『週刊少年ジャンプ』にて連載中のエログロ満載ダークファンタジーで、12月14日発売号をもって最終回を迎えることも大きな話題となっています。  最近は『鬼滅の刃』ブームがあまりにすごいため、ジャンプといったら『鬼滅の刃』という印象しれませんが、僕は『チェンソーマン』を一番注目してきました!  魅力的でありながら、どこか退廃的なキャラクターや世界観と、予想もつかない衝撃的な展開が人をひきつけてやまない『チェンソーマン』。毎週、掲載誌が発売される月曜日になると、Twitterでトレンド入りするほどに注目を集めているアツい作品になっています。

同じ作者の『ファイアパンチ』はもっとすごい!

 しかし、そんな『チェンソーマン』以上に「勉強になるマンガ」として東大生が絶賛してやまないのが、同じく藤本先生が手がける『ファイアパンチ』です。こちらは雑誌版ではなく『ジャンプ』公式のマンガアプリ『ジャンプ+』にて、2016年4月から2018年1月まで連載されていました。  第1話から衝撃的な展開が続くため、ネタバレを避けながらだとストーリーが説明しにくいのですが、あらすじを簡単に説明すると「祝福者とよばれる超能力者が存在する世界で、ある日『氷の魔女』を自称する者により、世界は雪と氷に閉ざされてしまう。そんな極寒の毎日を細々と生き抜く主人公とその妹だったが、突如訪れた帝国の軍人を名乗る男に妹が焼き殺されてしまう。主人公も炎に焼かれるが、強い再生の超能力を持つ彼は炎に身を包まれながらも息絶えず、妹を殺した軍人への復讐を誓い立ち上がる」といったところになると思います。  もうあらすじからすでに衝撃的ですが、この作品の本当にすごいところはここではありません。このマンガは「社会学」が学べるのです。
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『ファイアパンチ』は何を描いているのか?
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