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13年落ちのベンツAクラスと新車の軽自動車、お得なのはどっち?

13年前のAクラスの維持費は?

 とはいえ、新車の軽自動車のほうが大きく勝っている部分もあります。それこそが維持費です。  特に、大きなのが燃料代でしょう。最近のクルマの燃費は全般的に良くなっているといいますが、13年前のベンツAクラスはそれほど燃費を売りにしているクルマではありませんでした。  もちろんAクラスのガソリンはハイオク指定。ハイオクを無駄だと考える人もそれなりにいるでしょう。  また軽自動車は、クルマ本体の性能面に限らず、税制でも優遇されています。普通車の場合、自動車税は排気量によって異なり、1.7リッター程度のAクラスでも年間3万9500円がかかります(2019年10月1日以降の新車登録車の場合、1.5リットル超~2.0リットル以下は年間3万6000円)。
W169 A170エレガンス

車検だけでなく、1年点検もディーラーですべて実施されていた

 それに対して、軽自動車は年間1万800円の自動車税で済むわけですから、だいぶ安いといえます。  実際に、13年落ちのAクラスと最新軽自動車の年間維持費を比べてみると、もちろん軽自動車のほうが安いわけです。  ではどのぐらい違うのかというと、1年あたりガソリン代含めて13万円ほど軽自動車のほうが安いという結果になりました。

軽自動車と13年落ちAクラスの年間維持費の内訳

 そもそも年間維持費といっても、「持っているだけで発生する維持費」と「走ることによってかかるガソリン代」に分かれます。  年間維持費で大きな差が出るのが、整備費用です。軽自動車は新車での購入という想定ですから、整備代はほぼかからないでしょう。また、新車登録から3年後が次の車検であるため、中古車よりも整備費用という点では有利です。  今回、新車の軽自動車の例としたのは、ホンダN-BOXカスタム(以下、N-BOX)ですが、上記を考慮して、N-BOXの年間整備代(車検法定費用込)は5年目まで年間1.5万円としました(それ以降は年間2万円想定)  それに対して、Aクラスの年間整備代(車検法定費用込)は7.5万円。つまり、2年に一度の車検時に15万円がかかる想定にしています。  次に、大きな費用として任意保険がありますが、Webでシミュレーションしてみた結果、意外なことにAクラスのほうがN-BOXよりも年間5000円ほど安い結果となりました。  以上から、年間維持費は軽自動車のN-BOXのほうが9万円ほど安いということになります。
10年落ちの中古ベンツAクラス vs 新車のホンダN-BOXカスタム

13年落ちの中古ベンツAクラス vs 新車のホンダN-BOXカスタム

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ガソリン代も考慮するとどうなる?
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