ライフ

『進撃の巨人』ミカサはなぜ戦い続けるのか?

受恩と施恩

 ミカサが影響を受けたエレンとの関係は、「受恩者と施恩者」です。誰かに恩を受けた人間は、自分と同じ状況に置かれた誰かに対して、同じ恩を施そうとします。ミカサは盗賊に襲われて生存を諦めました。訓練兵団のメンバーは巨人に襲われて生存を諦めました。この共通点によって、エレンとの間で生まれた信念が発揮されたのです。  現実世界で巨人に襲われることはありません。しかし、誰かに助けられて、自分も誰かを助けようとすることはあります。たとえば、「医者に命を救われて、自分も医者になる」「離婚アドバイザーに助けられて、自分も離婚アドバイザーになる」といった場合が、これに当てはまります。 「世のため人のため」というフレーズがありますが、それができるのはまず自分が救われてからです。自分が誰かに助けられてはじめて、自分も誰かを助けられるようになります。助けを求めたり、救いを求めることは自分にとって必要なだけでなく、誰かのために生きる始まりでもあるのです。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

1
2
おすすめ記事