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コロナ対応で見えた日本政府のチグハグさ。自助できる体制づくりを

言い訳ばかりの“会見派”

ライト_自助

※画像はイメージです

 新型コロナ蔓延という異常事態下においては、給付&減税のセットでいくべきだったのではないでしょうか。自民党にも減税するフリをする議員はいます。昨年3月には「減税勢力結集」と称して記者会見で消費税減税は欠かせないと訴えましたが、こんなのはただのガス抜きです。何しろその後1年以上たっても、具体的な行動を起こしていないのですから……。  メンバーの中には安倍政権が終わったことを言い訳にする者もいます。しかしそれで変わるような連中は「減税勢力」とはいえないでしょう。会見だけやって法案すら作らない彼らは、ただの〝会見派〞です。  コロナ関連でいえば、減税は使う人が限られるGoToキャンペーンよりよほど公平です。僕もGoToキャンペーンが健在のときに使わせてもらいましたが、正直大盤振る舞いしすぎだろうと感じます。それにコロナで苦しいのは旅行・観光・飲食だけではありません。あらゆる産業に影響を与えているわけですから、批判も当然の話です。

経済が伸びるビジョンがない

 正直言って、僕はあまり日本政府には期待していません。もちろん、この状況下でできることをやっているとは思うのですが、イマイチ明るい展望が見えないと言いますか……。それは僕が生まれてこの方、ずーっとです。物心ついたらバブルは崩壊していましたし、そこからは〝失われた20年〞に突入です。少子高齢化で今後は負担が上がると刷り込まれ、それでいて経済も成長せず賃金水準も据え置きの状態が続けば、そりゃ「最近の若者」は消費もしなくなるわなという感じです。  コロナ以前は盛んにやってきた中国人観光客は、向こうでいう中間層が多いといいますが、彼らは爆買いをしていきます。それは日本の物価が相対的に安くなったというのもありますし、彼らは経済が伸びるというビジョンがあるので、今使っても後で取り戻せるだろうと考えられるのです。
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有権者が参加しなければ政治は変わらない
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