お金

短期免許外国人騎手不在が追い風に。今年ブレイクするJRAジョッキー5選

積極性が出てきた関西の若手

<オススメジョッキー2 鮫島克駿騎手> ●特注条件→小倉&新潟の芝  2人目は、関西の鮫島克駿騎手です。まだG1勝利こそないものの、昨年秋にはサンレイポケットとのコンビで天皇賞(秋)とジャパンカップで連続4着と健闘を見せるなど、徐々に大レースでの活躍が目立つようになってきた若手の成長株です。  鮫島駿騎手の最大の特長は「脚を溜める技術の高さ」です。前述のサンレイポケットもですが、エアスピネルとのコンビでは鋭い末脚でフェブラリーS2着に好走するなど幾度も穴をあけましたし、2021年の京王杯スプリングカップ2着のトゥラヴェスーラや初重賞制覇となったカデナなど、差し追い込み馬の切れ味を生かすのが非常に上手い騎手です。  加えて最近はファストフォースとのコンビでCBC賞を制するなど積極性も出てきており、より活躍の幅を広げている印象。騎乗馬の質も上がってきており、日本競馬最大の生産者であるノーザンファームの有力馬に跨る機会も増えています。  特注条件は「小倉&新潟の芝コース」。この2つの競馬場は馬場が荒れやすく、脚を溜めるのが上手い鮫島駿騎手にとっては絶好の舞台。過去の重賞3勝はいずれも小倉か新潟の芝レースで、今後も大いに期待できるはずです。今年はまだ調子がイマイチ上がっていないようですが、大レースでの活躍があれば一気にブレイクの可能性もあるでしょう。

弟の活躍に触発されて奮起する兄

<オススメジョッキー3 横山和生騎手> ●特注条件→ローカルの中長距離戦(2000m以上)  3人目は、横山武史騎手の兄でもある関東の横山和生騎手です。弟の活躍に触発されたのもあってか、以下の通り近年右肩上がりに勝利数を増やしています。 2018年→9勝 2019年→17勝 2020年→30勝 2021年→79勝  もともと父・横山典弘騎手譲りのコース取りの上手さなど光るものはありましたが、近年はレースでの戦略のバリエーションも増えており、勝利数の増加とともに乗り馬の質も上がっています。トーセンスーリヤとのコンビで自在に立ち回り函館記念を制したかと思えば、オメガレインボーとのコンビでは巧みに脚を溜め末脚を生かして好走するなど「先行差し自在なレースぶり」が魅力です。  現状はローカルでの活躍が中心で、特に騎手の腕を問われる小回りコースで真価を発揮します。特注条件は「中長距離戦」。思い切った騎乗ができるので、特に「ローカルの2000m以上」では特注のジョッキーです。
次のページ
存在感を増す中堅ジョッキー
1
2
3
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる

TARO氏が『馬券力』について徹底究明した一冊。


記事一覧へ
勝SPA!
【関連キーワードから記事を探す】