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短期免許外国人騎手不在が追い風に。今年ブレイクするJRAジョッキー5選

徐々に存在感を増してきた遅咲きのジョッキー

<オススメジョッキー4 菱田裕二騎手> ●特注条件→乗り替わり  4人目は関西の菱田裕二騎手です。今年30歳を迎え、既に中堅の域に入っているジョッキーですが、かつてはあの安藤勝己騎手にその腕を見込まれたほど期待されていました。重賞初制覇はデビュー7年目とやや遅咲きではありましたが、昨年は34勝、穴での活躍も目立ち徐々に存在感を増しています。  持ち味は逃げやマクリなど、思い切りよく動く「強気のスタイル」。昨年の福島記念ではパンサラッサとコンビを組みハイペースに持ち込んでの逃げ切り勝ち、有馬記念でも逃げを打つなど、大舞台でも物怖じしない魅力があります。  特注条件はズバリ「乗り替わり」。思い切りのいい騎乗が、馬の新たな一面を引き出す傾向があります。これまで挙げた騎手に比べると人気になりにくいのも推しの材料です。

逃げ馬で穴をあけるガッツ溢れる若手

<オススメジョッキー5 石川裕紀人騎手> ●特注条件→ダートの短距離戦  最後の5人目は関東の石川裕紀人騎手です。世界的な名手であるライアン・ムーア騎手に憧れてジョッキーになり、夢は凱旋門賞という高い志を持った若き期待の星です。石川騎手の強みはガッツ溢れる積極的な競馬。 「逃げ先行策」が持ち味で、逃げ先行馬では幾度となく穴をあけています。まだ知名度がそこまで高くないためか人気を集めにくいですが、2022年はすでに9勝をマークし、早くも昨年(30勝)の3分の1近い勝ち星を挙げています。  特注条件は「ダートの短距離戦」。もともと芝よりもダートの方が好走率が高く、特にダートの短距離戦では持ち味の積極策が最大限に生きます。今年も9勝のうち7勝がダート、5勝はダート1600m以下の短距離戦なので、ダート短距離の石川騎手は黙って買いです。  以上、今回挙げた5人のジョッキーはまだ全国的な知名度は低く、馬券的な旨味も多くあります。我々に高配当をもたらしてくれるかもしれない、ネクストブレイクジョッキーの特徴や狙いどころを頭に入れて、これから続いて行く春競馬を楽しみましょう。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
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