消費増税のとばっちり! 自動車関連税制はどうなる?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
ここに2台のクルマがあります。1台はメルセデス・ベンツが誇る新型Sクラス。1000万円オーバーの超高級車です。もう1台はスズキのスペーシア。堀北真希がCMする軽自動車で、100万円+αで買えます。この2台のような超高級車と軽自動車が、いずれも“消費税増税のとばっちり”で、消費税以外の税金が増えるかも!?
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆増税待ったなし!?日本の自動車関連税制について愚考しました
いよいよ来年の4月から、消費税が8%に上がります。あらゆる分野で駆け込み需要が取りざたされておりますが、自動車においてはどうなるのでしょう。
基本的には、消費税率が上がった分、自動車取得税が安くなるので(10%時には廃止)、普通車ならおおむねトントン。軽自動車はもともと取得税率が低かったので2%強アップ。それは前から決まっていた。
ただし、現在日本で売られているクルマの8割が、エコカー減税によって取得税を減免されていた。つまり、取得税がなくなると、エコカー減税もなくなっちゃう。
加えて、取得税は地方税。地方自治体は「廃止するなら補填しろ!」と言っている。あちらを立てればこちらが立たずでございます。
まだ決まっておりませんが、総務省の有識者検討会が示した案は、「燃費の悪いクルマや、値段が高いクルマは、登録初年度のみ自動車税を増税」「軽自動車税は安すぎるので増税」。そんな感じです。
で、今回ご紹介するのは、値段がべらぼうに高い超高級車と税金が安すぎる軽自動車の2台でございます。
まずは新型メルセデス・ベンツSクラス。呆然としました。あまりにもイイ。すべてがイイ! 特に乗り心地!
S550ロングの「マジックボディコントロール」は、カメラで路面の凸凹を検知し、それに合わせてサスペンションを動かすという、驚異のシステムでございまして、まるで路面の凸凹がないように走ります! 凸凹を感じないので、ありがたみも感じない! でもほかのクルマと乗り比べると「マジすかっ!?」って感じ。これぞ魔法の絨毯だ。
後席の快適性を重視した「ショーファーパッケージ」仕様は、まさにファーストクラス。超絶リクライニング+オットマン&フットレストで王様気分。これはもはや快適を超えた陶酔の世界だ。宇宙は俺様を中心に回ってるぜ。
価格は1535万円~(S550ロング)。カタログ燃費はリッター10.1kmと良好につき、エコカー減税50%の対象車です。4月以降は確実に増税になるので(35万円くらい?)、お買い求めはお早めに。金持ちほどケチですからね。
⇒【後編】に続く「燃費の悪いクルマ、高級車、軽を増税するのは妥当!?」 https://nikkan-spa.jp/534528
⇒【写真】「新型メルセデス・ベンツSクラス」はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=534597
- 新型Sクラスは「S400 ハイブリット」が1090万円~、「S550ロング」が1535万円~、「S63 AMG ロング」が2340万円~。
- 世界でもっともSクラスが売れているのは中国で、先代モデルは約8年間で約15万台も売れたとか
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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