消費者金融でカネを借りた人が向かう先は?
― 井上純一「漂流芸人」vol.1 ―
「なんとなくイメージ的に消費者金融を使っている人には、人生崖っぷちでギリギリな雰囲気が漂っているのかと思っていたんですが、実際に利用者を見てみると、意外と普通の人が多かったんですよ。それだけ、普通の人の間でも、借金に対するハードルが下がっているっていうことなのかと思うと、ちょっとコワイですよね。まあ、人のこと言えませんけど(笑)」
【井上純一】
ピン芸人。スイーツ芸人&うまい棒芸人としても活躍。毎週土曜日20時~21時30分、ソラトニワFMにて放送中の『スパローズの原宿神宮前芸人』に井上刑事として不定期出演中。
消費者金融でカネを借りた人間は、どこへ行き、何に使うのだろうか――。
そんな素朴な疑問を抱き、“勝手”に調査に乗り出したのが、自身も現在約1700万円以上の借金を抱えているピン芸人・井上純一。彼は消費者金融会社が多い渋谷某所にて張り込み、出てくる人の後をつけて、その後どこに向かうのかを追跡してみた。
約1日の調査の結果、その日彼が消費者金融から出てくる人を確認できたのは25人。その内訳は以下の通りだ。
●1位 別の消費者金融 4人
●2位 駅 3人
●3位 ATM、洋服屋、飲食店、人と待ち合わせ、パチンコ 各2人
●7位 大学、メガネ屋、本屋、物産展、不動産屋、薬局、質屋、出勤 各1人
男女比は、男性が22人、女性が3人。なお、女性のうち2人が向かったのはアパレルショップ。1人は質屋だったという。リサーチしてみた井上純一はこう語る。
「今回調査してみた結果、ひとつの消費者金融から別の消費者金融に移動する人があまりに多くてビックリしました。しかし、消費者金融をよく使う知人に聞いてみると、『消費者金融で借りたカネが払えなくなった時に、別の消費者金融から借りたカネを借金返済に回すのは常識』と言われて、なるほどな、と納得しました」
なお、利用者の年齢層は、ほとんどが推定20~30代だったという。
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