ブーム再燃!ミニ四駆「メディア対抗レース」にガチ参戦してみた
アラサー男性なら一度は手にしたであろうミニ四駆が、最近、再びブームを巻き起こしている。2年前にミニ四駆の全国大会「ジャパンカップ」が13年ぶりに復活すると、昨年の同大会では参加人数が約1.5倍に増加。全国14会場で行われた予選・決勝レースに、約2万人が参加したという。
そんな再ブームは一般ユーザーだけでなく、マスコミにも波及。4月17日には模型メーカー・タミヤによるミニ四駆発表記者会見と、「メディア対抗レース」が開催された。というわけで、小学生時代にミニ四駆にどハマりしていたSPA!アラサー記者Aは、いてもたってもいられず参戦した!
◆18年ぶりのミニ四駆作りに悪戦苦闘
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これは、マズイ。他参加者のあまりの“猛者”ぶりに焦った記者Aは、会場と併設されたタミヤのパーツ売場で急遽、ハイスペックなモーターを購入した。この急なチューンナップが吉と出るか、凶と出るか……。
レース開始前にはタミヤの新製品発表などが行われ、その後にいよいよメディア対抗レースが始まった。ちなみに、これまでもメディア対抗レースは「ジャパンカップ」の会場などで何度か行われてきており、『週刊アスキー』が3連覇中。また、優勝はならずとも『電撃ホビーマガジン』『週刊ヤングジャンプ』などが上位常連の強豪として知られているという。そんな数多の強者たちが参加するなか、記者Aは予選第1レースに組み込まれた。予選レースは3人で走行し、トップのみが次のラウンドに進めるという厳しいレギュレーションだ。
スタートグリッドにマシンをセット。カウントダウンが始まり、シグナルが青に。パッと手を放すと、シャーーッッと軽快な駆動音を立てて、3台が一斉に走り出した。改めて見ると、コースを走るミニ四駆って、速えぇ!! 自分のマシンはどこだ? と目で追うと、なにやらコースの途中で引っかかって止まっているマシンが一台。俺のじゃないか!!!! どうやらスピードが出すぎてマシンが“浮き”、コースのつなぎ目に引っかかってしまったようだ……。というわけで、あえなく記者は予選敗退。第一レースだったので、大会最初の失格者になる不名誉な結末であった。……やはり付け焼刃の改造ではダメなんですね。
その後もレースは続き、結果、みごと優勝したのは『OKWAVE』の渡瀬さんであった。優勝後に話を聞くと、なんと『OKWAVE』にはミニ四駆部なる部活が存在し、過去に何度もレース参加しているという(前回のメディア対抗レースでは3位)。そりゃ、敵わないはずだ……。
「今までこのミニ四駆には2万円弱くらいつぎ込みましたよ。ミニ四駆とは何かって? 誰かが言っていた言葉だと思いますが、『終わりのないパズル』ですかね(笑)」
かけた情熱がそのまま速さとなる。少年の頃は持っていたはずのそんな基本を思い出し、『ミニ四駆 超速ガイド』を片手に帰路につく記者でした。 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/林 健太>
とはいえ、現在はミニ四駆を一台も所有していない記者Aは、タミヤから事前に支給されたマシンを組み立てることに。ミニ四駆を作るのは約18年ぶり。箱を開けてみると、懐かしいパーツの数々が広がった。子供の頃は説明書を見ないでも作れたものだが、今ではすっかり忘却の彼方。説明書を熟読して、失敗しないようビビりながら作ることに……。
「やべぇ、タイヤがうまくはまらない」「あぁ、ベアリング入れ忘れた!」などと悪戦苦闘すること約1時間。“どノーマル”仕様の愛車が出来上がった。昔はなけなしの小遣いをつぎ込んでパーツを購入してここからチューンナップしたものだが、ひとまず今回はこのマシンでレースに臨むことにした。
◆いい大人なのに、みんな目がマジだ!
いざレース当日。東京・新橋の会場に向かうと、そこにはすでに入念にメンテナンスを行う参加者の皆さんがいた。今回は18メディアから29人が参加。年頃は30代半ばほどの人が多いが、その眼は真剣そのものだ。各々の手には、改造パーツをふんだんに使ってチューンナップされまくった愛機が握られている。レース前に試走するマシンを見ても、明らかに記者のマシンとはスピードが段違いである。
『ミニ四駆 超速ガイド2013』 タミヤ公式ガイドブック コースに応じた最速・最強のセッティング例も大公開 |
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