変わり種ボードゲーム「枯山水」が大ヒットで注目!大人でも楽しめる最新ゲーム5選
いい年をした大人をも夢中にさせる“大人向け”「ボードゲーム」が昨今、ブームだ。そのきっかけになったのが、昨年11月に発売されたボードゲーム「枯山水」だ。約8000円という高価にもかかわらず、初版1500部がなんと即完売!
庭園を模したボードに砂紋やコケが描かれたタイルや園石を並べ、「徳」と呼ばれるポイントを貯めるという一風変わったルール。そして、最もわびさびがある庭園を作れた人が優勝、という渋い世界観がネットを中心に大きな話題となった。
9月1日発売の『週刊SPA!』では、「枯山水」の開発責任者である、ニューゲームズオーダーの吉田恒平氏にインタビューを行っている。
「オリジナルゲームを初版で1500部売るというのは、業界的にも前例がなく、自分たちにとって大きな挑戦でした。しかし、『これが売れなければ僕らのやっていることに価値はない!』くらいの強い思いで世に送り出しました」
そう語る吉田さんら開発チームの強固な意志のもと、「枯山水」は生み出された。端から見れば単なるボードゲームにすぎないかもしれないが、そこには男たちの熱い青春の物語があった! 詳細はぜひ週刊SPA!本誌にて確認してほしい。
また、特集の後半では、常時500点を取り扱う高円寺のボードゲームショップ「すごろくや」店長の丸田康司氏に、大人でも楽しめる最新ボードゲームを紹介してもらった。
⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=929675
1.「ヒットマンガ」(3~10人) 1,940円
セリフの入ってない吹き出しだけのマンガが描かれたカードを使い、読み手が即興でセリフを作り、そのカードが何かを当てて遊ぶカードゲームです。絵柄がとっつきやすいのと、世代で言葉選びなどに違いが出たりするので、必ずしも正答しなくても楽しめます。プレイ時間が20分程度と短いのもいいですね。
2.「お邪魔者3 対決」(1~2人用) 1,500円
人気のカードゲーム「お邪魔者」の1~2人用バージョンです。プレイヤーはカードに描かれた坑道を繋ぎつつ、妨害をかいくぐり、隠された金塊を探し出すのが目的です。さまざまなアクシデントや妨害を乗り越え、より多くの金塊を掘り当てます。危機対応能力や目的達成能力が養われますね。
3.「MAYOR」(3~7人) 4320円
プレイヤーは候補者や選挙スタッフとなって、激しい市長選を戦い抜き、当選を目指す全員協力型のボードゲームです。実在する地方都市の市長の娘さんが作ったゲームなので、細部までにリアリティがあり、「桃太郎」などの選挙専門用語も覚えられます。
4.「シェフィ」(1人用) 1728円
1匹しかいない羊を「産めよ」や「統率」(場に置ける羊の匹数が増える)などのカードを使って、1000匹までに増やすゲームです。容赦なく羊を減らす「疫病」や「狼」などのカードも使わなければいけないので、程よいところで増やして減らすというマネジメント能力が求められます。
5.「パンデミック:新たなる試練 日本語版」(2~4人) 4320円
世界規模で次々と発生するウイルスを除去するために、さまざまな都市を飛び回るボードゲームです。どの経路でワクチンを完成させるをプレイヤー同士で協力し、話し合いながらウイルスの根絶を目指します。綿密な分析とチームワークが要求されるので、研修に使用している企業もあるようです。
「ボードゲームの面白さってプロレスの様式美に近いのかも。勝ち負けにこだわらず、目の前の相手との知的なやりとりを楽しむものですね。自分の興味と合致し、好きなエッセンスが詰まっているゲームと出合えば、きっとハマるはず」(丸田氏)
テレビゲームやスマホのアプリゲームの登場で、年々、地味な存在となりつつあるボードゲーム。しかし、製作者の熱いこだわりや独創性に溢れたその存在は、これからますます注目されることになるだろう。今年のシルバーウィークに先駆けて購入し、一人、腕を磨いてみてはいかがだろうか?
<取材・文/中村裕一 井野祐真(本誌) 撮影/山川修一(本誌)>株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
『ニューゲームズオーダー 枯山水 新装版』 美しい庭を作る、渋すぎる和風ボードゲーム |
『週刊SPA!9/8号(9/1発売)』 表紙の人/ 池田エライザ 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ